蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

綾姫

2019年01月31日 | 富貴蘭(縞)


年末に三香園さんのHPを見たら綾姫が出てて、すぐに注文しました。











綾姫のことはあまりよく知らなくて、宮崎の綾産の黄縞で墨を流す品種として
微かに記憶がある程度でした。

写真を見て、葉姿は違うけど、黄縞で墨を流す特徴は阿波(墨)錦に似てると思ってましたが、
実物をよく観察してみるとかなり違ってました。












墨は阿波墨錦のような艶のある墨ではなく、天山のような艶なしの墨で、
墨の部分からヤニが出やすいタイプのようです。



しかし、天山のように縞が消えると墨を多く流すタイプではないような気がするので、
そうだとしたら冠雲峯に近い墨なのかもしれません。

今はちょっとシワを引いて冬越しの顔してるので、春にじっくり観察してみたいと思います。

三香園さんがつい先日届けてくれましたが、お金はいらないよ〜って、
替わりにいっぱい持って帰られました。





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バイカオウレン

2019年01月28日 | 庭の四季



クリスマス前から咲き始めたバイカオウレンが満開になりました。















今の季節、庭の花は少なくて、ツバキとバイカオウレンだけが寒さの中、
春の予感を感じさせてくれます。

アカマツの葉を敷き詰めてあるので、自生地みたいな雰囲気です。











でも、まだ自生地は見たことがありません。

子供の頃に自力で行ける範疇にあれば絶対見に行ってるのですが、
高知県の東部には自生してなくて、牧野博士の故郷佐川町あたりが主な産地です。

一面バイカオウレンだらけのところもあるので、いつか見に行ってみたいものです。

山まで行けない方は、牧野植物園でもい〜っぱい見られますから、ぜひ見に行ってください。



バイカオウレンの葉は牧野植物園のシンボルマークになってますが、我が家の庭のシンボルマークでもあります。














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千両役者

2019年01月26日 | いろいろ



先日千両生産者の集まりがあった際、ちょっと生けてみてと言われ、
3種類生けて持って行きました。

まずは昨年の正月にも生けた、蕎麦屋の親父さんの器に、
千両(赤、黄)、万両(白)、葉牡丹(赤、白)を使って、白を際立たせて生けてみました。







昨年は赤実の千両の脇を赤でかためましたが、今回は白で引き立ててみました。

足元の白実万両がポイントです。











次は先日簡単に生けてたカップアレンジを、ちょっと丁寧に作り直しました。











簡単にできるし、正月飾りをバラしたもので作れるとこがいいです。


最後は超簡単



千両が傷んできたら、その中のましなのを選んで、
最後の一房まで楽しめます。

こうやって上手に使えば、千両は2ヶ月くらい楽しめるし、
色んなアレンジができる千両役者です。


伝統花きの魅力を広めるという点では、富貴蘭でも
新たな楽しみ方の提案が必要かもしれませんね。



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武蔵

2019年01月24日 | 富貴蘭(葉変わり)


あれから1年5ヶ月、可愛い蘭さんの棚からやってきた武蔵です。







我が家に来た時にはものすごく勢いのある木でしたが、
我が家で失速してしまい、今はそれなりにって感じです。

それでもこの品種としてはかなり大きい方だと思います。


さて前回のゴエモンのコンペが爪覆輪状なのに対して、
こちらは葉の主脈の背の部分に強く現れます。

そのため葉裏の伸びははブレーキがかかった状態で葉表は伸びるものですから、
表と裏の成長スピードの歪みが生じて外側にクルンと巻き込む姿となります。














でもたまにコンペを忘れた葉は普通に伸びるし



中には覆輪状に現れて、スプーン状に受ける葉も出たりします。







武蔵っていうより、奇怪丸って感じですね。







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五右衛門

2019年01月22日 | 富貴蘭(葉変わり)


アマミ系の特殊芸、五右衛門です。






葉先に爪覆状にコンペが現れたもので、長生蘭では珍しくない芸ですが、
富貴蘭では極めて珍しく、登録品種には存在しない芸です。

コンペって変な名前ですが、金平糖からきてるのかな?

この品種、ある本に徳之島産と書かれているのを鵜呑みにして買った、苦い思い出の木です。


産地情報の間違いはある程度仕方ないことですが、数情報があまりにも事実と異なると、
ちょっとやる気を削がれますよね。

さてこの品種、同じコンペ芸の武蔵と比べると、インパクトは強くありませんが、
針葉的な整然とした葉並びと相まって、はなかなかいい感じです。











私から見ると、鉢あわせに悩みそうなとこもまた魅力です。

この株くらいではまだまだですが、全国大会で特別賞を受賞するような株が出てきて欲しいものです。






コメント (2)
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