蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

空前絶後の名花

2016年11月30日 | 春蘭・寒蘭など


いつ誰が言ったのか、この花のことをそう評するようになりました。



豊雪です。

“寒蘭の王者”と言う表現は各産地でそれぞれ使われ、いくつかの品種がそう呼ばれていますが、
この花には“絶対王者”なんて無粋な言葉は似合いません。

大陸の膨大な量の寒蘭の中にも、この花を超える花は存在しないと思います。

おそらく過去にも未来にも。

しかし、好みで言えば私の好みではありません。
あまりにも完璧過ぎて、私には和紙で作られた造花のよう思えるくらいだからです。
自分勝手ですよね、より良い花を求めていながら、完璧過ぎるとダメだなんて。

でも好みってそんなものです。世の男がみんなスーパーモデルやミスユニバース級の女性が
好きなわけではないですもんね。

そんな豊雪ですが、久しぶりに見とれてしまいました。
牧野の寒蘭展に出品されてた作品です。

なんてか弱い豊雪なんだろう。








出品者に確認してないので私の想像ですが、おそらく春蘭のキャップの要領で筒を被せて、モヤシ状態にして咲かせてると思います。

初日にはちょっと萎れてましたから、急激な湿度変化のせいでしょう。
品評会には向いてないかもしれませんが、個人的にはアリな楽しみ方だと思います。

ちなみに、通常高知で豊雪を白く咲かせるためには、山上げするなどして低夜温に遇わせるこてによって昼夜の温度格差をつける必要がありますが、
平地では昼にちょっと蒸込み気味にして昼温を上げ、夜間は逆に窓を開放することによって、昼夜の温度格差をつけることで、ある程度色出しすることが出来ます。

色彩的には女性的な花ですから、あまり力強く咲かせるよりは、しおらしく咲かせたいですよね。
女性がしおらしいと言う表現は、今はあまり適切では無いかもしれませんけど。




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とっくに寒蘭シーズン

2016年11月28日 | 春蘭・寒蘭など


だったのですが、我が家の寒蘭は水晶系だけは上野の展示があるのでたまには植え替えしてるものの、
日本寒蘭はもう写真を撮れる状態のものが無くなってきました。

一つだけ





特別気に入ってる名の浦産のサラサです。未登録ですが、千載と名付けてます。



牧野植物園の展示会には持って行ける状態の日本寒蘭は無いので、
いま咲いている水晶系の全て、3鉢を持って行ってました。


翠星は大小の2鉢







紅竜寺は開花後徐々に熟れてくる花なので、まだ全く発色してません。







寒蘭ではありませんが、丘北冬恵寒蘭とも呼ばれる紫秀蘭は、素心と普通個体を







ナギノハヒメカンランも賑やかしに2鉢持って行ってました。



後先になりましたが、牧野に持って行く前の状態でした。






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牧野植物園寒蘭展

2016年11月26日 | 牧野植物園


今年は世界寒蘭展と銘打って、日中台の寒蘭を展示してます。





世界がちょっと狭い感じはしますが。

そんじゃそこらの寒蘭展とは全く違う、素敵なディスプレイです。






























和室に少しだけ置かれた雰囲気がまたいいですね。





影がこれほど素敵な蘭は他に無いと思います。
寒蘭の良さって何か、畳に座してぜひ対話してみてください。





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新しい仲間その①

2016年11月25日 | その他の草花


ビカクシダ(コウモリラン)の仲間はジャングルムード満点で、子供の頃から大好きでしたが、手に入る種類は限られてました。
近年は多くの種類が手に入るようになり、素敵なリドレーがこの夏やって来ました。




実は以前にも小さい苗をやっとの思いで買ったことがあったのですが、枯らしてしまいました。
この仲間の中でもリドレーはちょっと過湿に弱いようで、それが原因だったようです。











今回は今のところ、まずまずな感じ。
この美しいフォルムにうっとりです。

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苔庭

2016年11月23日 | 庭の四季


我が家の癒し空間、苔庭に守り神がやって来ました。



先日骨董屋の店先で見付けた石の蛙です。

陶器製のものはよく見掛けますが、石のははじめて見ました。すぐにビビッときて連れ帰りました。
今はヒキガエルみたいですが、暫くするとモリアオガエルに変身するはずです。


さて、色んな種類の苔を植えてありますが、機嫌の良いのもあれば








ご機嫌斜めのも





温室一階の苔庭部分には窓は無く、朝晩水やりしてるので苔にとっては良い環境のはずですが、
それでも元の環境との差が激しいのでしょう、一度枯れ込んでから脇芽を吹き直してる種類もあります。


そんな上をミルクはノシノシと我が物顔で歩き回ります。
特にモフモフとした感触の絨毯のような苔の上が大好きで、よくオシッコやウン・・アッ!・・・







我が家のジュエル達はここに地植えしました。









これで植え替えの必要は無くなり、伸び伸びと成長してくれることでしょう。









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