昨年、月酔と同時に棚にやってきた、芸西村和食産の小型縞品種、和楽です。
月酔と同じ方が山採りされたそうです。
うらやましぃ〜
こちらも名前を付けろと言われて付けました。
縞はかなり暴れやすい性質のようですが、
斑の部分からは鮮やかなルビー根が出ます。
初めて見た時にはいわゆる'銀嶺実生'に雰囲気が似てるなぁと思いましたが、
採れたとこも採った人もはっきりしてるので、細かい点を比較してみる必要はないとは思いましたが、
一応我が家の棚にあるはずの‘銀嶺実生’の木を探してみました。
この状態では参考になりませんね、もう何年植え替えてないことやら。
この銀嶺実生という木が流通しはじめてからもう随分経ち、
今では銀嶺と呼ばれることが多いようにも思います。
しかし私が聞いた話では、この木は銀嶺の実生ではありません。
もう30年近く前の話ですが、銀嶺ではないけど芸西産の銀嶺に似た小さな木が銀嶺として雅草園に入り、
それを実生したのが今日銀嶺として出回ってるこれらの木だそうです。
本来の銀嶺は松岡正伸著風貴蘭に素晴らしい写真が掲載されていますが、
いつかまたあの素晴らしい姿を見てみたいものです。
さて話は和楽に戻ります。
ここからは全くの私の推論ですが、この品種こそが30年近く前に銀嶺として
雅草園に入った品種そのものではないかと思います。
鈴木園芸さんに確認してみると、N氏が山採りされてから
30年は経過してるとのことですから、時代も合ってます。
雅草園に渡る前の木を私は直接見たことは覚えているのですが、
残念ながらこんな木だったかどうかまでは覚えてません。
当時係わった方の多くはもう鬼籍に入られてますから確認のしようがありませんが、
謎は謎のままの方が楽しいですね。
よく殖えそうな木なので、色々変化を見せてくれないかな〜と楽しんでます。