蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

嚇栄の縞

2020年06月30日 | 富貴蘭(縞)


高知産の紅嚇殿と和歌山産の紅栄を交配した中に1本だけ出た縞の個体、嚇栄の縞です。

















20年近く前から作ってて、あまり大事にして来なかったのですが、
かなり良い縞なんですよね。


柄を狙った交配ではなく、当然赤花を狙ったものでしょう。


でも蕾は赤いけど、咲くとほとんど白に近いくらい薄くなってしまいます。





その代わり、ルビーに近いくらい美しい根を出します。





暫く植え替えないでシダに埋もれてたのを
一昨年見付けて作り直してるところです。


ちゃんと世話しときゃよかったのにと蘭友に呆れられますが、
絶えはしなかったので良しとしましょう。



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ヤマアジサイ 『空』

2020年06月29日 | 庭の四季


そろそろアジサイの季節も終わろうとしています。


我が家のオリジナル品種『空』も鉢植えのものはもう咲き終わり、
庭の滝周辺に植わってるのを残すだけとなりました。






















梅雨の嫌いな鯉たちは真夏がやってくるのを心待にしてます。










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キバナノセッコクとナゴラン&カシノキラン

2020年06月27日 | セッコク・キバナノセッコクなど


温室の階段頭上ではキバナノセッコクとナゴランとカシノキランが花盛りです。























キバナノセッコクはあの時のですから、私が蒔いてからまだ5年目です。


ヘゴに着けてますが、マメヅタとノキシノブをうまく使ってますから、
もう随分経ってるかのように見えますね。



いっぱいあったので2本のヘゴに分けて、
アクセントに片方には素心(雪丸の親)を





もう一方には舞鶴の小苗を着けてます。



ちなみに、前回は書きませんでしたが、蒔く時にはダンボールを水に浸けてから
ミキサーでジュース状にし、隠し味に中性洗剤をたらします。


種子を入れたペットボトルにこれを注ぎ込み、軽く振って暫く馴染ませたら準備完了。


あとは壁にドバドバッとかけるだけです。


簡単です。


でも蒔く場所選びが一番大事です。



さてナゴランはコルクの丸太に着けてマメヅタを添えてますが、
いい感じになるのにはもう一年かかりそうです。



ちなみに上に見える鉢はキバナノセッコクです。


フウランを差し置いて、温室で一番条件のいい特等席にぶら下がってます。








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和楽

2020年06月22日 | 富貴蘭(縞)



昨年、月酔と同時に棚にやってきた、芸西村和食産の小型縞品種、和楽です。


月酔と同じ方が山採りされたそうです。


うらやましぃ〜


















こちらも名前を付けろと言われて付けました。


縞はかなり暴れやすい性質のようですが、
斑の部分からは鮮やかなルビー根が出ます。








初めて見た時にはいわゆる'銀嶺実生'に雰囲気が似てるなぁと思いましたが、
採れたとこも採った人もはっきりしてるので、細かい点を比較してみる必要はないとは思いましたが、
一応我が家の棚にあるはずの‘銀嶺実生’の木を探してみました。







この状態では参考になりませんね、もう何年植え替えてないことやら。


この銀嶺実生という木が流通しはじめてからもう随分経ち、
今では銀嶺と呼ばれることが多いようにも思います。


しかし私が聞いた話では、この木は銀嶺の実生ではありません。


もう30年近く前の話ですが、銀嶺ではないけど芸西産の銀嶺に似た小さな木が銀嶺として雅草園に入り、
それを実生したのが今日銀嶺として出回ってるこれらの木だそうです。


本来の銀嶺は松岡正伸著風貴蘭に素晴らしい写真が掲載されていますが、
いつかまたあの素晴らしい姿を見てみたいものです。




さて話は和楽に戻ります。

ここからは全くの私の推論ですが、この品種こそが30年近く前に銀嶺として
雅草園に入った品種そのものではないかと思います。


鈴木園芸さんに確認してみると、N氏が山採りされてから
30年は経過してるとのことですから、時代も合ってます。


雅草園に渡る前の木を私は直接見たことは覚えているのですが、
残念ながらこんな木だったかどうかまでは覚えてません。


当時係わった方の多くはもう鬼籍に入られてますから確認のしようがありませんが、
謎は謎のままの方が楽しいですね。


よく殖えそうな木なので、色々変化を見せてくれないかな〜と楽しんでます。





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月酔

2020年06月21日 | 富貴蘭(高知産)
芸西産の縞を2つ、GWに撮って文章も書いたまま忘れてました。


芸西産の縞には古くは銀嶺に始まり、友禅錦、月琴、月破、土佐錦などなどがあり、
さらに隣の夜須町の夜須羽や音羽、羽尾の縞、風鳴子、龍華などを含め富貴蘭の一大産地です。


私も今まで色々栽培してきましたが、昨年鈴木園芸さんから新たな品種を手に入れました。


芸西村和食(わじき)産の縞、月酔です。





黄と白を混ぜてソフトフォーカスをかけたような、独特な色合いの縞です。











画像がイマイチですね。この手の色の斑はなかなかピントが合わなくて、撮るのは苦手です。


今までは和食の縞とか採集者の名前で呼ばれていたそうですが、
名前を考えろと言われ、月琴、月破・・・月酔と月シリーズにしました。




こちらは別株











余談ですが、和食の縞という名前はかなり以前から他の品種にも使われていて、ややこしい名前です、


私か初めて入手した和食の縞は、月殿タイプの後くらみの斑縞の木でした。


20年くらい前で、その時には月殿実生?とも思ったのですが、
木姿からは月殿の血が感じられない感じでした。


東條五郎さんの棚には至楽のラベルの木があり、
それがどうやらその和食の縞だったようです。


小豆島の山取りセッコク業者の棚から出た3本立ちの木からはじまり、
小豆島産として登録されている至楽が何故か高知産と言われることがあるのは、
この東條さんの棚に至楽があったという話が根拠になっているのかもしれません。


そう言えばあの時の和食の縞はどこにあるんだろ?見付けたら紹介しますね。


話が逸れましたが、月酔の今見えてる根は赤根です。



もっと綺麗な根が伸びてる時にまた紹介しますね。



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