美咲園さんとの思い出の品種、鎮守冠です。
と言っても、美咲園さんから買ったわけではなく、逆に殖えたら分けてくれとずっと言われ続け、
店を畳まれる際に「結局最後まで分けてくれなかったね」と嫌みを言われた品種です。
もう15年以上前になるかと思います。
上野の即売会に蘭遊園さんが持ってこられてて、
美咲園さんが一番に目をつけられていたようです。
でも値段が凄かったので誰も買うはずがないと高をくくり、
後でゆっくり値切り交渉をするつもりだったそうです。
それを私が即決で買って手に持ってると、
「どうしてそれを持ってるの!」と不機嫌そうに言われました。
殖えたら一番に分けてと言われていたのですが、殖えが悪いのと、
私があまりにも気に入り過ぎてて、まだかまだかも言われても
「物理的にはもう分けられるけど、精神的に分けれません」と
先延ばしにしてるうちに、店を畳まれてしまいました。
さて、母体が緑宝ですから、親木に仕上がったら凄く良い感じになると
確信して買ったのですが、なかなか親木にまで成長してくれません。
斑の種類としては萌黄三光中斑ですが、グレー掛かったかのような、
独特な色合いをしています。
また、地味ながらも、斑の面積割合が高いため、成長は遅いです。
豆葉の縞系の中では一番好きな品種ですから、
の~んびり楽しみたいと思ってます。
ちなみに名前は、鎮守の森のような癒しを与えてくれる品種、の意味です。