蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

タキユリ

2014年07月31日 | その他の草花

今日は、庭のタキユリです。

タキとは、高知で崖のことを指し、牧野博士によって命名された、カノコユリの下垂タイプです。



高知では山間部に入ると比較的普通に見ることが出来ます。
園芸的にはあまり使われていないように思いますが、とっても風情があって、私の一番好きなユリです。







懸崖鉢に植えたり、庭石の裏側から垂らしたりしたら涼しげでいいですよ。
花が終わっても、果実が膨らみ種が飛ぶ秋までの移ろいを楽しむことが出来ます。ぜひ。







さてブログをはじめて2ヶ月あまり経ちました。まだ2ヶ月かよ、って感じです。
夏休みという訳ではありませんが、9月下旬まで忙しい日が続くので、ブログ更新は疎かになりそうです。
あしからず、ごきげんよう。


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続 近所の柿の木のフウラン

2014年07月30日 | 自生地


今日はこのブログの最初に紹介した、近所の柿の木のフウランです。



満開状態です。









先日の土佐市のようなもの凄い自生地もいいですが、手の届くような小さい木にちらほらと着いているのも、
心和む感じでいいもんです。





ご覧のように、落葉広葉樹に着生したフウランは、初夏から秋までの間は大きな葉に覆われてて、
着生位置によってはかなり暗い状態で過ごします。

そして秋の落葉から春の芽出しまでは、全くの露天状態となり、霜も降りれば雪が積もることさえあります。
自生地から学ぶことは沢山ありますが、自生地を真似ると、うまくいかないことも多いです。


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海皇丸

2014年07月29日 | 富貴蘭(豆葉)


今日は古朝鮮の親木、海皇丸(かいおうまる)です。



確か徳之島産だったと思います。もう25年ほど前になりますが、雅草園さんから購入しました。
同じ時期にアマミ系の変わりとして、雪舟や笹の舞も登場し、富貴蘭界に新たな風を吹き込んでくれました。
この木を見ては、南の島の海岸の岩場に生えている姿を想像し、いつの日か見に行きたいと夢見たことでした。















さてこの株は三年前に風蘭三昧さんを真似て炭植えにしたものです。



比較的順調に生育してますが、何年このままにしておけるんでしょうか、根っ子はもういっぱいいっぱいな感じです。



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古朝鮮

2014年07月28日 | 富貴蘭(豆葉)

今日は豆葉模様三光中斑錆墨芸の、古朝鮮(こちょうせん)です。

今年の新登録です。



海皇丸の実生から生まれた特殊芸です。







一見墨のように見えますが、従来の墨とは明らかに異なります。

ここから先はあくまでも私の私見ですので。
まず、墨の下には淡い白の模様斑が三光中斑状に入っています。
模様斑とは本斑とは異なり、シクラメンやカンアオイの紋様のような斑です。
そして、その上からフェノール系色素による墨が流れています。柿渋のようなものだと思ってください。
見た目には錆びたような印象を受けるので、錆墨と呼んではどうかと思います。



一応柄ものなので芸には良し悪しがあって、芸の甘い木からは柄抜けの子供も生まれるようです。



この木は最上芸ですね。

好みが極端に分かれる品種だと思いますが、今までにない芸ですし、
韓国と日本で同じ名前で登録されたことも、富貴蘭界にとって歴史的な出来事です。



にしてもここ数日の暑さには堪えました。
この木もより一層焦げたような気がします。


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自生地?からのキバナノセッコク

2014年07月27日 | セッコク・キバナノセッコクなど
今日は、自生地?からのキバナノセッコクです。



ご近所さんが、庭木を切ってたらこんなのが着いてた、と言って持ってきてくれました。







ビャクシンの木に生えてたんですね、あまり着生ランが着くイメージの木ではありませんが。




私にとってキバナノセッコクは、子供の頃に最も身近な存在だったランで、家の周りの柿の木に当たり前のように着いていました。
コクランやネジバナよりも身近な存在でした。
庭石や松の盆栽にも生えてきたりして、実生から大きくなる過程を間近で観察することも出来ました。
そんな訳で、私にとっては最も思い入れのある野生ランの一つです。

残念ながら、それが今ではほとんど見かけることがなくなってしまいました。
まぁ、私も子供の頃に採りはしましたが、全部は採ってませんよ。
なんて人がたくさんいれば、全滅してしまいますよね。

このビャクシンの木が植えられているのは、近所で唯一キバナノセッコクの残っている神社のすぐ側なので、
そこから種が飛んだのでしょう。
今年はこのままにしといて、来年はどこか近くの木にくっ付けて、種の供給源にしなくては。

ちなみにこのモジャモジャは、サルオガセモドキと言って、歴とした植物です。
コケではなくてパイナップルなんかに近い仲間で、エアープランツとして園芸店で売られています。
ちゃんと花も咲くんですよ。





我が家ではこれを蘭舎のサイドや屋根から吊るして、遮光ネット代わりにしてます。
大した意味がある訳ではありませんが、無機質なネットよりは楽しいし、ジャングルっぽい雰囲気が好きなんですよね~





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