蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

柚子香

2014年11月30日 | 富貴蘭(縞)


気温も下がり、柚子が黄色く色付いてきました。
ということで、今日は馬路村産黄縞、柚子香(ゆずか)です。









1990年1月7日、谷岡さんによって馬路村の柚子の木で採取され、数日後には我が家にやって来ました。
芸西産以上に細い葉ですが、葉肉が厚く、葉先がまるで柚子の棘のごとく尖ってます。


こちらは地味柄の縞です。葉先の特徴が良く分かります。





この木はほとんど覆輪になってます。















発見された時にはすでに老木だったためしばらく子が出ず、また柄抜けもよく生むため、あまり殖えていません。
いままで確か友人二人にあげただけです。

特徴のある木なので、ちゃんと殖やしてあげなきゃいけないのかもしれませんが、地元のこんな木はのんびりひっそり作りたい性分なので、
最初に我が家に入るとなかなか世に出なくなってしまいます。



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薩摩大黄

2014年11月28日 | 富貴蘭(縞)
今日は鹿児島産黄縞の薩摩大黄(さつまだいおう)です。
因みに「だいき」ではないですよ。



私の富貴蘭の師匠が作っていたもので、山採りされてから少なくとも30年、ひょっとしたらもっとずっと経っているのかもしれません。

松岡さんが作っていた時から殖えないわ、たまに子が出てもほとんど青でどうしようもない、と言われていましたが、
この木だけがやっと見れる柄になって来ました。

















我が家に来てからでも20年になりますが、10歩進んで9歩下がるといった感じです。

豆葉や虎斑などの継続100パーセントの芸の木は木勢さえ付けば、山採りされてから比較的短期間で増殖、普及しますが、
縞の木はとにかく時間がかかります。

新しい品種が出てきたと思っても、大抵20年くらいは経っているものです。
フウランには『辛抱草』の呼び名があるくらいですからね。
しかし、20年前ってどの品種に夢中だったかな…





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キバナノセッコク『舞鶴』

2014年11月27日 | セッコク・キバナノセッコクなど


今日はキバナノセッコク舞鶴です。



あれから5ヶ月、かなり旺盛に生育して、にぎやかになりました。
去年の秋芽と今年の春芽が競い合うように成長し、それぞれ29センチと28センチ、葉数は23枚と19枚、とかなりのボリュウムです。









そして今年も秋芽が伸びてます。





8~9月に生長した部分は、ひょろっと徒長してひ弱な矢になってしまいましたが、これから徐々に充実してくると思います。

舞鶴の魅力を最大限引き出すためには、10月以降はほぼ直射くらいに陽を採るのがベストです。
矢は赤味を帯びた飴色に、芽先はピンク色に染まり、まさに絶世の美女といった趣となります。
ただし水切れの危険性が高まるので、手が回らない我が家では、やや控え目に止めています。


こちらは双頭軸となっている木です。
こちらも秋芽が動いてます。









個人的にはこの品種にこれ以上望むものは何もありませんが、数十年後くらいには何かしら固定するような変化が起こるかもしれませんね。
頑張って長生きしなくては。

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続・牧野植物園寒蘭展

2014年11月25日 | 牧野植物園
昨日の続き、牧野植物園寒蘭展です。
こちらは第2会場の和室です。



植物園で栽培されている株が、数鉢だけ置かれており、何とも風雅な雰囲気です。





床の間に置かれた室戸錦です。





全く手を入れずに自然に咲かせたことが見て取れます。
自然に曲がった花茎に野趣を感じ、さらに虫が交配したため萎みかけた花までが風情と思えてしまう私は、
ずいぶん年を取ったもだと感じてしまいます。



真上から光を当てると、葉の影がまるで刀のようにも見え、見る者は背筋が正されます。


こちらは職員による恒例の寒蘭栽培教室です。



牧野植物園の寒蘭展は、花好きな人に寒蘭の素晴らしさを伝えるといった意味において、日本一の展示会だと思います。ぜひ一度ご覧になってください。

外のデッキには大小様々な花皿鉢が。





回廊ではオオツワブキが満開でした。





即売コーナーでは、苔玉や小盆栽、季節の草花が並べられておしゃれな感じです。



フウランは園内あちこちの木に着いています。



秋の風情を満喫し、名残惜しい園を後にしました。







帰ってきたら「ミルクは淋しくて泣いてたよ」とご近所さんに言われました。体は小さいのに声は大きいんですよね~。


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牧野植物園寒蘭展

2014年11月24日 | 牧野植物園


昨日は父と母を連れて、牧野植物園寒蘭展に行って来ました。







いい雰囲気ですね。


空前絶後の名花、豊雪です。





桃花の王者、日光です。



やはりこのあたりは時代を超えたスーパースターです。
他、目についた花をいくつか。







我が家からは水晶系の翠星と紫秀蘭素心、あとニシキギの盆栽2鉢が参加してました。






特に好きな花を2つ。
こちらは金紫鳥。ニシキギの紅葉に負けないくらいの鮮やかな赤です。



こちらは無名の黄白花。
久しぶりに欲しいと思える日本寒蘭でした。





2つとも私が尊敬する寒蘭愛好家の森さんの作品でした。
寒蘭栽培のコツが満載のブログも開設されているので、ぜひ覗いてみてください。

続きはまた明日。



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