蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

瑠璃晃

2017年10月26日 | 富貴蘭(縞)



山口県産の黄縞、瑠璃晃です。











一昔前には、未登録の縞もの品種はどれもそれなりに評価され、この品種もそこそこの人気があったように思います。

でも正直に言うと、私は「泥が少ないだけで、羅因の光と大差ないじゃん」と軽視してて、作ってみようと思いませんでした。
(大事にしてる方ごめんなさい)

この株は一昨年、大先輩の棚にあったものを、「あなたの作ってた株なら作りたいので、譲ってもらえませんか」とねだって、
そっくり持ち帰りました。


かなり良い柄です。













際立った特徴はありませんが、良い柄の木を見ると、ん〜結構良いじゃん、とよく手に取って見てます。

準青軸といった感じで、花軸も青く見えますが、節の部分には着色が見られます。



ほんのちょっとですけどね。

品種の区別には、微細な特徴であっても栽培環境に左右されないところが重要なポイントだったりするんですよね。


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九重山

2017年10月24日 | 富貴蘭(葉変わり)


大分県産の針葉、九重山です。



針葉は付けの離層形成がうまくいかなくて、部分がれ枯れた古葉は取り除いてやらないと、
くっついたままのものが多いですね。

これも半分は枯葉の状態でしたから、写す前に軽く掃除しました。
針葉としての特徴は平凡で、葉重ねは良くないタイプなのですが、集合美の美しさは格別で、
針葉の中では一番好きな品種です。









私の中では、全ての富貴蘭の中でも好き度合いは上位にくる品種です。

もうずいぶん植え替えてませんが、こちらの株はさらに年数が経ってるため、
富貴蘭展に出品したら叱られそうですが、盆栽展ならありって感じです。









この品種も好き過ぎて、華幸園さんが何鉢か栽培されいたのを、もう一ついる。
もっともっとと取り上げてしまい、ほとんど商売にならなかったと思います。

ごめんなさいね。





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天女の舞

2017年10月22日 | 富貴蘭(花)


九州産八重咲きの登録品種、天女の舞です。









平成16年度に日本富貴蘭会として、登録になりました。

会としての登録というのは、未登録でありながら既に多く流通していて、名鑑に搭載するに相応しい品種で、
個人的に登録する人が居なさそうなものについて、日本富貴蘭会として登録するものです。

来年度の紅天狗がこれにあたります。

さて、この品種が最初に誌面に登場したのは伝説的園芸誌'らん'だったと思います。
やや殖えが悪い品種なので、一般に流通するまでかなりの時間がかかりました。

そんな中、天女の舞にはどうも二種類ある、ということになり、別系統には私が花祭と名付けました。
名前は深く考えたものではなく、天女の舞よりも賑やかな雰囲気なのに対して、何となく浮かんだ名前です。

会で天女の舞を登録することに決まってから、はっと気が付いたのが、
先の'らん'に掲載されてる写真は本当にいまの天女の舞だろうか?
ひょっとして花祭の方だったらどうしよう・・・なんてドキドキしながら本を引っ張り出して確認したことでした。

そこに載ってたのは紛れもなく天女の舞で、ほっとしたことでした。











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黄宝丸

2017年10月20日 | 富貴蘭(花)


三香園さん選別の黄花品種、黄宝丸です。












いわゆる黄鵬の選別品で、コンパクトな木姿に、丸みを帯びた花型と濃過ぎず薄すぎずの鮮やかな花色がウリです。

10年ほど前でしょうか、三香園富貴蘭展の展示品を見て気に入り来歴を聞いたところ、
以前に自分が選別してお客さんに納めたとのことでした。


すぐに株分け交渉をしてもらい、手に入れました。

その後も子供が外れたら買い、また買いを繰り返し、他のお客さんからも注文があると言ってるのに、
もっといると強引に取り上げたことでした。

気に入ったら一度に何鉢も欲しくて我慢出来なくなるのが私の悪い癖で、
しかもそのあと殖やすことにはあまり情熱が沸かない、困ったやつです。

三香園さんには悪いことをしたなと反省してます。

確か三香園さんは黄宝と名付けられてましたが、黄鵬と紛らわしいので、我が家では丸を付けてます。

そんなわけで、我が家にはこんな株がいくつもあり、初夏と秋には棚を賑やかに彩ってくれてます。






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秋の庭

2017年10月17日 | 庭の四季


高知はまだ昼間は暑いですが、この雨が本格的な秋を呼び込みそうですね。



10日くらい前に撮った庭の花たちです。

ショウキズイセンはオレンジ色のヒガンバナといった感じで、
初秋の庭を華やかながらも、落ち着いた雰囲気で彩ってくれます。






ダンギクやホトトギス類も咲きはじめていますが














今の庭の主役はカリガネソウです。







青とピンクの二種類咲いてます。







釣竿のように雄しべ&雌しべが突き出てて、面白い形をしてます。



ラン科植物はやって来た虫のおでこに花粉塊をくっ付けて、次の花へと運んでもらいますが、
カリガネソウは虫が留まると、枝がしなだれながら花が傾き、釣竿の先の花粉を虫のお尻にくっ付けます。

ハナアブなどがやって来て、次から次へと花を摘まみ食いするかのように飛ぶ様を見てると、時が経つのを忘れてしまいます。


写真を撮ろうとしましたが、私のカメラでは無理です。

腕かなぁ。


池の鯉にも秋らしいのがいます。



真ん中のグレーに茶の模様の、秋っぽいでしょう。



'落葉時雨'という素敵な名前が付いてます。






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