雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

人を動かすリーダの条件  岩淵秀樹  KKロンングセラーズ

2015年05月29日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

海上自衛隊で護衛艦の艦長として活躍された岩淵さんが定年後に民間企業に入られて、34年間働いた海上自衛隊と民間企業の違い、海上自衛隊での艦長の役割、組織論、それと海の上での体験など貴重な話で溢れています。 この本を読んでいて思い出した場面があります。 

自衛隊中央病院で仕事をしていた時の事です。 配属が変わり、当日が最後の勤務となる方が職場を離れる場面に遭遇しました。 館内放送で、その旨の連絡があると、緊急の仕事をしている人以外はほぼ全員が見送りに出て、多くの職員に敬礼され、帽子を振られながら病院を後にしていきました。これに比べると民間会社では冷たいものです。 定年であっても見送りに来るのはせいぜい同じ課の人、数人でしょうね。 転勤程度では見送りはないでしょう。 同じフロアで働く人全員、ましてや、同じビルで働く人の全員が見送るなどという事はありえないことでしょう。 軍隊では、ケジメの儀礼が徹底しています。 儀礼で始まり儀礼で終わるのは民間とは異なります。

海上自衛隊での海上勤務では艦に乗る全員が家族の様な関わりのようです。 まあ、そうでなければ狭い艦内の限られた人間関係、仲良くしなければ息が詰まりますね。

岩淵さんが、見た民間組織の不思議として次の項目を挙げています。

指揮・命令系統が滅茶苦茶
「お先に失礼します」といって勝手に帰る不思議
自分の仕事を守りたがる
同期入社をライバルとして競争させる民間と、団結を図る海自
トップが一番先に出社する民間、最後に出勤する海自
中途退職に冷たい民間
部門内、グループ内の宴会がほとんどない民間、宴会が多い護衛艦

本書には含まれていませんが、自衛隊というのは実はかなりリスクの大きな職場でして、発足から今までに殉職された方は、2000名近くおられます。 労働災害でそこまで死亡者の出る民間会社はありません。 そこまで体を張って訓練し、危険な場面に出て行かれるのです。 この方たちの存在を認めないようないい加減な憲法は改正すべきです。

〒220-8144 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
横浜ランドマークタワー 44階 4406
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
人気ブログランキングへ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安保法制で自衛隊員のリスク... | トップ | 祝 総閲覧回数が60万を超... »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事