こんにちは。落雷抑制の松本です。
日本経済の停滞の原因には色々ありますが、政治が悪い、経済界が悪いと他人に責を求める前に,我々自身にも毎日の生活の中で反省すべきは多々あるのではないでしょうか? よその業界については良く知りませんので私の良く知る分野についてのみなのですが、エンジニアの元気がないのです。いい年して青いことを言いますと、エンジニアの使命は、「社会課題の工学的な解決」であり、「会社」の為ではなく「社会」のために働くべきと信じていますが、エンジニア諸氏の視点が実に低い場合が多いのです。曰く「JIS規格に適合しない」とか、規格による呪縛が強すぎるのです。互換性が無くなる、安全性が担保できなくなるなどの問題があってはいけませんが、規格が技術の進歩の足かせになってはならないのです。
そのよい例が無線LANのIEEEです。本来は、米国規格はANSIなのですが、これは5年に一度の 更新なので無線LANのように技術が日進月歩で進歩する場合には規格が追い付けない。そこで無線LANについては、ANSIでなくIEEE規格として進められられました。その結果、互換性を保ちながら、いくつものメーカーから色々な製品が開発され、現在、我々はその恩恵によくしています。これは規格が前向きに使用された例ですが、業界によっては、古い規格が新しいい製品の出現を妨げているのです。歴史ある製品では、その周辺に既得権益を得た方々がおられますから、新しいものを拒み、古いものを固持しようとします。その時に古い規格が既得権益側の番犬たちにより振り回されます。新しい技術へ挑戦する気概を忘れた古いものに固執し、自分では何も作ることなく他人の作ったモノにケチをつける。この時、エンジニアではなくなり、旧体制の番犬になっているのです。
新しいいモノを拒んで古いものに固執するのでは、世界をリードすることはできません。新しいものに挑戦する気概も無くなった長老の支配する村で村の掟を護るだけではなく、長老支配を脱して新しいものに挑戦しなければならないのですが、古いものにしがみ付いている協調性の方が評価されるのです。そういう安逸の中で暮らしていないか、自分を見つめてみると、案外、政治家や経済人ばかりでなく、一般庶民の我々自身が変化を好まず昨日の夢を明日も見たいと望んでいるのではないでしょうか?
「多様化」というキーワードが社会の中で色々な場面で使われるようになってきました。多様化の対局である「一本化」「統一」「規格化」の視点からすると混沌、カオスが入り込んできたようで気持ち悪いかもしれませんが、それは世の流れです。仕方ありません。山の頂を目指す時、頂に至る道は一本とは限らず、どのルートから攻略しても良いのです。自分の進む道こそが正しいという信念は立派であっても、自分と異なるものを排除する理由にはならないのです。新しいことにドンドンと挑戦すべきです。
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