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自然エネルギーへの躊躇

2023年06月07日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 私は、会社の経営者と言う顔と、発明家、エンジニアの3つの顔がありますから、そのどれで話しをするかで立場が異なります。 太陽光や風力などの自然エネルギーについて、経営者の立場で言えば、その分野でも多くのお客様にお使いいただいていますから、お役に立てれば嬉しいですが、発明家/エンジニアとして言えば、日本が進むべきはもっと高度な小型原発に注力すべきで、太陽光や風力などにかまけても、輸入製品を使用する自然エネルギーの活用が日本の産業力が向上する訳ではなく、電気のいくばくかの助けにはなっても、輸入品を使用するだけですから大きな観点で日本の産業力の為にはならないのです。その辺りを誤解され、当面のお客様は太陽光と風力であるのに、これに私が否定的であるとお小言を頂戴することがありますが、自然エネルギーに対して、PDCEを販売しないなどとは絶対に言いませんし、事実、たくさんご利用いただいていますし、それらを雷害から護りたいと思いで風力発電関連では特許をいくつも、所有しています。 下の新聞広告では、避雷球ですが、翼端取付用の専用機も開発済みです。

 ただ、マスコミに踊らされ、自然エネルギーの素性を御存知ないまま、自然が一番という程度の方が多いのも事実です。 自然エネルギーのビジネスは、政府からの補助金(結局は我々の税金)で儲かる仕組みになっていて、多くの企業が参入していますが、我々も電力料金の中に「再エネ賦課金」とかの名称で発電コストを負担させられているのです。 本来、発電コストの高い方式は商用発電の舞台になど上がってはいけないのです。 日本の産業発展にならない高コストの発電方式と言う点で、あまり好きにはなれないのです。 日本の国力を強化し、かつ電力をどう賄うかについては、核融合が実現するまでは、小型原発でつなぐ、この技術は世界で欲しがられます。一方、太陽光と風力は、ほぼほぼ全て外国産です。日本の産業力の強化にならないのです。 まあ、これは本来は政治家がその道筋をつけるべき事で、私個人ではどうにもならない事ですから、経営者としては、補助金を利用して自然エネルギーで要領よく立ち回るのが正解なのでしょうが、エンジニ/発明家がそれにブレーキをかけてしまいます。

 EVについても原発が稼働していて夜間の余剰電力が潤沢にあれば、EVも選択肢に一つですが、その電気が不足しているのにEVは電気がモッタイナイのです。 先日、「人と車のテクノロジー展」を見た友人が、体重50kgの自分が移動するのに重量2トンのバッテリーが必要というのはアンバランスであると気が付き、EVへの関心が少し薄れたとの事でした。これは立派なバランス感覚です。まだ、発展途上ですから、これから改善されるでしょうが、電気の供給とバッテリーの廃棄処分の方法が確立されるまでは安易にEVに動いてはいけないのです。

日経産業新聞 2023年 6月6日 に掲載

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