雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

競合会社 参入歓迎

2021年04月30日 09時00分36秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 弊社のPDCE避雷針ですが、そもそもPDCEというのはスペイン語の Pararayos Desionnizador Carge Electrostatica の事で、アンドラ公国の INT社 Angel Rodriguez氏の発明によるものです。 二つの電極を上下で対抗させるという基本的なアイデアは、日本で最初にこれを推進しようとした某社とAngel氏と共同で出願しましたが、途中で挫折し、特許にはなりませんでした。 その後、日本側の会社もPDCEの販売に消極的であったので、それを弊社が引き継ぐ形で11年前に起業しました。 基本的な部分は特許になっていませんが、2つの電極をどのように対向させるかで、色々な工夫を行い、今では避雷針に関する特許を中心に意匠登録、商標登録なども含めると120件以上の工業所有権を持つにいたりました。 落雷を誘導し難いPDCE避雷針だけでなく、積極的に落雷を招く誘雷針、水平型避雷針、PDCE型の究極の形である球形避雷針(避雷球)については、米国と欧州での特許も取りました。

 今までの避雷針は、「雷を避ける針」と言いながら、実は、雷を誘導するもので、昨今の IoT,ICT社会の中で雷電流を呼び込めば、副作用も生じるので、なるべく呼ばない方が良いのですが、避雷針に雷電流を誘導できればまだましな方で、最近は、避雷針の代わりに建物の屋上に「棟上導体」と呼ばれる太いより線が落雷をそこに招くために配置されているのですが、経年劣化で落下するのを防止するために、建物の内側に配置されています。 現在は、「回転球体法」という考えが主流になっていまして、この考え方からすると、建物の内側に棟上導体があっても、その外側の建物自体に被雷して外壁を破壊してしまう事故が発生しています。 ビルの外壁が壊れるくらいなら、積極的に落雷を招いて、棟上導体に雷電流を流す方がよほどましなので、理想的には、建物の周囲に水平型のPDCEを配置することですが、次善の策として落雷を誘導する避雷針を考案し、現在、フランスで試験中です。

 また、水平型から発展した避雷球ですが、電気的な性能は確認していますが、実用にするための振動試験などしている最中です。 これは、球体の表面が常にマイナスになり、どのような角度にしても影響がありませんので、風力発電のブレードの落雷対策を目指していますが、技術的な難関は大型風車の半径が50mもあるような先端では、遠心力が途方もなく大きくなり、その大きな遠心力に耐えうる内部構造が必要になることです。

ということで、単に建物の付帯設備としての避雷設備だけではなく、電気を使用する設備を安定して稼働させるためには落雷対策が必要になりますので、弊社だけでなく、色々な企業がこの分野に参入することを願っています。 この分野ですが、独占的な他社を排除するようなものはなにもありません。 あるのは、工業所有権だけです。 営業権などは当事者の間の事であり、第三者には何の関係もありません。 市場の規模として、1社で10億円を稼げる大きさがないと大企業は出てこないでしょうが、ポテンシャルはそれ以上にあります。 他の企業が参入し、業界として大きくなることを願っています。

〒220-8144  神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
横浜ランドマークタワー 44階 4406
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元気なジジイ2人組 | トップ | 水上バスとロープウェイ »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事