雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

身近にある、改革を阻む古い考え

2023年10月19日 09時07分00秒 | 雷日記

こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 以前、米国のコメが安い理由として空から飛行機で直に種籾を撒き、イチイチ、最初に苗を作ってそれを田植えするというような手間はかけない。 日本の棚田を見て、あんなに小さな場所でと小馬鹿にしているのを見て憤慨したことがありました。棚田の一枚一枚は小さいが、それを何世代にも渡って大事に管理する。小さなものでも大事にする日本人の精神、日本の文化を全く理解しない大雑把なヤツらだと思いました。 ところが、先日、久しぶりに再会した徳島の友人。彼は大企業を辞め、自分の会社を経営していますが、先祖代々の農地もあり、兼業農家としての顔もあるのですが、会社勤めの頃から合理的に物事を進める気持ちが強く、兼業の稲作に時間を取られるよりは、これを種籾の直まきにすれば、かかる手間は今までの10%、収穫量は80%程度に落ちても十分にペイするとのことで、直まきにしたかったのですが、最大の反対者はご両親で、キチンと田植えをし、苗が一列に整列していないとご近所の手前、ミットモナイとの反対を押し切り直まきに転向したそうです。専業のある程度の広さであれば、収穫量が大事ですが、兼業農家で他の仕事に時間を費やしたく、米作にかける時間などないとのことで直まきにして大成功だそうです。時間当たりの生産性で言えば、8倍に向上してい売るのです。 労働力が少なくなる中、手間暇かける昔の方法ではなく、手を抜けるところは手を抜いて、時間をかけないというのは大事な要素になります。

 また、土地持ちなので、太陽光発電も農地でしているのですが、これも太陽光パネルを地上から2~3mの高い場所に設置し、その下では今までのように畑作もしています。農作物も太陽の光を一杯に浴びてというのは苦手で、太陽光パネルを日傘のようにしての木洩れ日を好むものもあり、太陽光発電と農業を両立させているのは、流石、大企業での硬直した組織を嫌って脱サラで起業し、合理化を絵にかいたような農業と自分の会社を両立支えているのは見事です。農地の上に太陽光パネルを設置するにも手続きは大変であったようです。 新しい事をしようとすると周囲に波風が生じるのは仕方ない事ですが、この波風を上手く乗り切っているバイタリティーには感心します。 こういう友人のエネルギーが私にも反射して勇気づけられます。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガソリンの消費を維持して二... | トップ | ソニー・ホンダモビリティの... »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事