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「腸内細菌が家出する日」 藤田絋一郎 三五館 

2016年08月30日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

本書は、腸内細菌についてですが、藤田先生は寄生虫の研究では有名な方で、トキソプラズマの研究でこの道に入り、自分のお腹の中で寄生虫「サナダムシ」を飼っていたこともあり、寄生虫や腸内細菌との共生についての研究では第一人者です。 人の体が37兆個の細胞でできているとのことですが、腸内細菌の数はそれよりはるかに多い1000兆。体を構成する細胞より腸内細菌の方が多いという点で、食事は自分のために食べるのではなく、腸内細菌の喜ぶエサを選んで食べるというのが健康を保つキーのようです。 脳の無い生物はいても、腸のない生物はいなく、腸内に細菌を持たない生物もいない。「うつ病」の原因としてセラトニンという物質の不足が言われますが、体の中で脳に存在するセラトニンはたったの2%、残りの98%は腸にあるそうです。ということで、世間は「脳」を偏重していますが、脳よりも腸が大事であるとの説です。

人のDNAは、99.9%以上が全人類で共通だそうで、にもかかわらず人の個性は非常に多様で、この違いを作り出しているのは腸内細菌の作用もあるのかも知れないそうです。双生児でも親子でも、同じ食事をしていても腸内細菌は人それぞれバラバラだそうです。 私の子供時代には、お腹の中に寄生虫がいるのは普通の事で、学校で検便をして「虫下し」なる薬を飲んで駆除したのですが、世の中がキレイになり児童の寄生虫感染率が5%台に低下したのは、1965年、これをさかいにアトピーとか花粉症の患者が急増し始めたというのは、寄生虫の感染率が低下すると腸内細菌の数が減少し、これが人の免疫にも作用するそうです。 人間は、腸内細菌と共に生きる、共生しているというのが実情のようで、 抗菌グッズを使い、なんでも殺菌してしまうというのは人間の思い上がりで、本当は有用菌に支えられた体と健康なのです。

難しいのは、数ある細菌の中で、どれが人間にとっての有用菌、どれが殺菌すべきバイキン、判断つきませんね。 実際、細菌や寄生虫による健康被害も多く、人にとっての敵味方識別が必要です。 藤田先生、「インタービーイング」という言葉を提唱されています。「ビー」は、Be同士のビーで「相互共存」と訳しています。 本を構成する神1枚の中にも、紙の原料たる植物から、製造に関わった人達、更にはその人達の食料から、水や空気、ありとあらゆるものが関わってこの紙1枚を構成している。 科学も突き詰めるといささか宗教っぽい話になりますが、人間が自然界に君臨しているのではなく、全てのものが共存している世界の中で自分が生かされているれている事を忘れてはいけないというのは事実なのです。

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