雷ブログ

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オールドタイマー

2014年10月16日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

新しい技術には常に関心を持つように心がけていますが、今までの体験と最近の技術のギャップは大きなものがあり、必ずしも付いては行けず居心地の悪さを感じます。私の時代のIT技術はキャラクタ、文字ベースでしたから、キーボードから入力される文字をフォントの入ったROMからディスプレーに映し出すことは仕組みとして理解出来た上でPCを利用していました。 

ところが、タッチパネルとなると、ディスプレーが入力と出力を兼ねていますから、例えば画面上の一つのアイコンにもそれは入力のスィツチとして定義される一方、画面としても位置、形、内容が定義され、画面上でタッチしたことで、そのアイコンの定義するアプリが始まる訳ですが、画面へのタッチをセンスする入力ドライバーがどの様に作られているのか、また、画面の上にアイコンを簡単に作るためのツール等どの様に用意されているのか。。。その辺りが全く知識不足ですから、仕組みを理解せずに、それを使う事が気持ち悪いのです。表面的な入力と出力の関係だけでなく、オールドタイマーは、それを支えている仕組みが分からないと気持ち悪く感じるのです。

と言う事を若い世代と話をしましたら、複雑なシステムを内部の一番下まで理解するなどと言っていたらキリがない。内部がどんなふうに構成されようと何処を押せばどうなるというだけの表面上のことで全く違和感は感じないようです。ブラックボックスの内側まで覗いてはならないというのも理解しますが、世の中便利になり過ぎて、何が何処で何処まで処理されるのか、知らないまま使用している事が多くて居心地が悪いのです。例えば、スイカのカードで自動販売機で飲み物を購入する。 自分のスイカのカードから購入した金額が減額されるのは当然ですが、自動販売機の運営会社がスイカの利用記録だけから売上を回収する仕組みは、正しい金額を請求する仕組みを誰かが検定しているのでしょうが、毎日使いながらもこれが薄気味悪い。現金を品物と交換するだけの時代から「記録」だけで決済される時代は、記憶容量や通信速度など、昔の秤で考えていたら実現できないものが身の回りで多用されているのですから、古い人間には便利ながら居心地も悪いのです。

ある工業大学のサイクリング部に属している学生さん、ボランティアで学内で自転車のパンク修理、その他の整備を無料でしているそうですが、ここに持ち込まれる自転車は、油切れとかチェーンが錆びついたものとか、自転車を扱う基礎が全くできていないと嘆いていました。専攻が建築であれ化学であれ、一応、工業大学の学生であれば自転車くらいの単純な機械の整備は誰でもすべきであるのに、機構的な事には無関心なまま使い続けているのです。自転車に乗って目的地に着けば、それを支えるメカ等どうでも良いと言うことのようです。 関心を払える領域の広さと深さで表わされる体積は、誰でもほぼ同じようなものでしょうから、分野が広がり多様が増すと、注意を払われずに使われるケースも増えると言う事でしょう。

色々な分野での専門化が進むと、どこまでが一般の人でも理解しておくべき事なのか、その境界は不明になります。専門家が常識と思う事が一般の常識からはかけ離れ、専門化と非専門家のかい離は大きくなる一方です。

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