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パレスチナ問題と海上自衛隊

2012年12月20日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

海上自衛隊とパレスチナと何の関係があるのか? イスラエルがパレスチナからロケット攻撃を受けましたが、そのロケットの多くはイラン製のファジル5型のようです。イスラエルはこれを口実にイランを空爆、すると経済封鎖で困窮しているイランはペルシャ湾での機雷作戦へのエスカレートする心配があります。その時に備えて米海軍/海上自衛隊を始めとする30カ国の海軍がペルシャ湾で機雷戦の訓練を行いました。海上自衛隊からは。「うらが」と「はちじょう」が参加しました。訓練の様子はフォトジャーナリストの菊池雅之さんが「軍事研究」1月号に詳細にレポートしています。

「うらが」は、世界でも第1級の掃海母艦で5250トン。通常、掃海と言うのは自国の沿岸で行うものなので、このような大型の母艦を備えている国は米国以外にはあまりなく、日本沿岸だけでなく、遠くペルシャ湾での掃海まで行う日本の事情によるものですが、大型ゆえに設備が整っています。例えば、掃海にはダイバーの潜水作業を伴いますが、潜水作業で潜水病になった場合に備えて減圧タンクを装備しています。また、大型艦ですから、小さな掃海艇に対する補給なども行えますから、日本から遠くペルシャ湾まで行くにも、仲間の掃海艇からは頼もしい存在です。以前、ペルシャ湾で実際に掃海を行った時の経験で作られたそうです。この時の様子は「ペルシャ湾の軍艦旗」で紹介されていますが、同じ日本人として誇りに思えるような仕事をしました。

掃海を行う「はちじょう」も木造船としては世界一の規模の1000トンです。機雷は磁気、音響、水圧などに反応しなすが、磁気に反応しないように船体は木造またはFRPで作られているのです。

この訓練には世界の30カ国が参加し、遠くペルシャ湾での訓練ですが、これを海外派兵であるとか多国籍の集団的自衛であるとか文句を言う方がれば、それは現実を直視していないからです。ペルシャ湾からの原油の輸入にたより、国の経済力から言えば、世界第3位。ペルシャ湾の航行に障害があれば困る国はたくさんあります。そこに率先して最新の装備で掃海に集まった他の国々まで大型艦でサポートするのは世界第3位の国の務めです。潜水作業をする人からすれば、減圧タンクが身近にあるのは頼もしいことでしょう。ペルシャ湾の広い海域は、どの一国でも単独では処理できず、多くの海軍が分担して掃海せざるを得ないのです。今回の選挙で、このようなオペレーションに文句を言う勢力が少なくなったのは日本が大人になった気がします。原発の代替えとしては、当面、火力発電ですががその燃料の安定輸入も中東問題が影響し、影で支えているのは海上自衛隊なのです。原発反対、自衛隊反対などと言う前にこの現状を知っていただきたいものです。

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