今年も残り3か月を切った。今月から、いよいよ北米ではオスカー狙いの注目作が怒涛のように公開される。なので、まだ完全に手さぐりの状態ではあるものの、勝手にノミネーション予想して盛り上がってみる。
★は当確予想。
【作品賞】
★「Carol」
★「レヴェナント:蘇えりし者」
「Spotlight」
「インサイド・ヘッド」
「Sicario」
「The Hateful Eight」
「The Danish Girl」
「Steve Jobs」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「Carol」は女性版「ブロークバックマウンテン」みたいな感じで、前哨戦でも話題に上がっており、おそらく主要部門に絡むことが一番確実と思われる。昨年「バードマン」で賞レースを席捲したばかりのイニャリトゥの新作「レヴェナント:蘇えりし者」もトレーラーを見る限り、死角はなさそうだ。レビュースコアとしては突き抜けた「マッドマックス~」だが、入ってくれると嬉しいな。
【監督賞】
★トッド・ヘインズ(Carol)
★アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)
トム・フーパー(The Danish Girl)
クエンティン・タランティーノ(The Hateful Eight)
トーマス・マッカーシー(Spotlight)
作品賞と表裏である監督賞なので、トッド・ヘインズとイニャリトゥは当確予想。その他は基本的に、過去のノミネート経験者が並ぶと思われるが、前哨戦で話題をさらった社会派ドラマ「Spotlight」のトーマス・マッカーシーが食い込むと予想。
【主演男優賞】
★レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)
★マイケル・ファスベンダー(Steve Jobs)
★マイケル・ケイン(Youth)
エディ・レッドメイン(The Danish Girl)
ドン・チードル(Miles Ahead)
毎年、ノミネート予想がラクな部門。圧倒的な存在感を放ち、鉄板なキャストが並ぶ。現状、ノミネートだけでなく、受賞自体も最も近いと思われるディカプリオ。顔面ではなく、その演技力でカリスマ「スティーブ・ジョブス」に挑むマイケル・ファスベンダー、お爺ちゃん枠として確実と思われるマイケル・ケイン。性同一性障害男子を演じたエディ・レッドメインも濃厚と思われるが、様子見。映画の監督も兼ねているドン・チードルも入りそうな予感。
【主演女優賞】
★ケイト・ブランシェット(Carol)
★ブリー・ラーソン(Room)
★エミリー・ブラント(Sicario)
シアーシャ・ローナン(Brooklyn)
リリー・トムリン(Grandma)
実力派は作品に恵まれれば 、もれなくノミネートされる。その意味でケイト・ブランシェットは確実。そんな中、実力派と言われながら、これまでノミネート歴のなかったブリー・ラーソンとエミリー・ブラントは、圧倒的なパフォーマンスで文句なしの候補入りになると思われる。
【助演男優賞】
★ベニチオ・デル・トロ(Sicario)
★ハーヴェイ・カイテル(Youth)
トム・ハーディ(レヴェナント:蘇えりし者)
セス・ローゲン(Steve Jobs)
サミュエル・L・ジャクソン(The Hateful Eight)
この部門も過去の受賞者、候補経験者で埋まりそうな予感。ベニチオ・デル・トロのスペシャルな存在感とハーヴェイ・カイテルの枯れた味わいで当確予想。そんな中、コメディ映画で馴染みのセス・ローゲンが「ジョブス」を語るうえで欠かせない、ウォズニアック役を好演している模様で、たぶん入るんじゃないかなと予想。
【助演女優賞】
★ルーニー・マーラ(Carol)
★ケイト・ウィンスレット(Steve Jobs)
ジェニファー・ジェイソン・リー(The Hateful Eight)
ジュリー・ウォルターズ(Brooklyn)
シャーリズ・セロン(マッドマックス 怒りのデス・ロード)
ノミネートではなく、受賞予想が最も堅いと思われる部門。それはルーニー・マーラ。すでに、他映画祭でも受賞歴があり、現時点で最もオスカーに近いと思われる。また、ケイト・ウィンスレットも久々のノミネートになる予想。巧い人はどの役でも巧い。「マッドマックス~」のシャーリズ・セロン、何とか入ってほしいなー。
また1か月後に2回目の予想を予定。
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