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アントマン&ワスプ 【感想】

2018-09-16 08:00:00 | 映画


MCUの戦闘疲れから息抜き。アントマン、やっぱ好き。ライトなノリと、チャーミングなユーモア。MCUだけでなく、DCを含め、多くのアメコミ映画がリリースされるなか、凡人がヒーローになってしまう個性はまさに異色だ。
描かれるのは、ついこの間、大変な戦争をしていた「インフィニティウォー」の間、アントマンが別の場所で活躍していた事件である。これがまたスケールの小さい話で、「インフィニティウォー」とのギャップに笑えてしまう。悪モノなきストーリーであり、アントマンらを含めた3者による「ラボ」の争奪戦に終始する。この脱力感が「アントマン」の魅力であり、続編となる本作も無条件に楽しい映画になっている。
前作から「シビル・ウォー」を経て、「縮小」から「サイズチェンジ」へと進化。蟻さんたちとの共闘が少なくなったのは残念な一方、アクションの幅が広がって自由度がアップ。描けることが多くなったアドバンテージを観客を楽しませることに転化する。今回、サイズチェンジの主人公らに対抗するのは「透明」。ワスプとの連携プレーを含め、創造性あふれるアクションシーンの連続に何度も唸らされる。そして、スリルよりも笑いを優先、大いに結構だ。
中盤、ゴーストの説明シーンなど多少の中だるみ感はあり。その日のコンディションもあって少々眠気が襲う。何でもアリの「量子の世界」の描き方は都合良すぎで、本来ツッコんでしまう部分だが、本作においては半分ジョークみたいなもので流せる。前作同様、スコットの1人娘の愛くるしさに癒され(前作から歯が生えてる ^-^ )、親友ルイスを演じたマイケル・ペーニャの天然系パフォーマンスに笑う。ヒーローかつ「良きパパ」のポール・ラッドはやはりハマり役だ。
エンドロールで「アントマン」が「インフニティウォー」に合流することを示唆する。楽しみな反面、シリアス方面に向かうのかと残念な気もする。
【70点】


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