
もう2週間以上前になるが、海外ドラマ「ホームランド」の
シーズン2(全12話)を観終わったので感想を残しておく。
テロリズムというテーマを通して、大国アメリカの暗部、
現代を活きる人間の生き様、家族の情景を活写し、
その高い完成度から名だたる賞を総ナメにしたシーズン1。
シーズン2は、そのプレッシャーをモノともしない圧巻の仕上がり。
このドラマ、やっぱスゴイわ。
シーズン1同様、キャスティング、脚本、演出、どれをとっても隙がない。
シーズン2ではそれに娯楽性が加わり、よりスリリングでドラマチックな内容になっている。
「次の回ではどうなってしまうのか?」という引力もシーズン2の方が強くなっている。
但し、その魅せ方に展開を面白くするためだけのあざとさはない。
なので、観出すと止まらなくなる。。。
登場人物たちの言動、物語の展開が、強い説得力を保ちながら進行していく。
毎回毎回、その出来栄えに惚れ惚れする。
主演のダミアン・ルイスとクレア・デインズが何といっても素晴らしい。
その輝きは本作そのものを象徴しているようだ。彼ら2人をキャスティングした人は偉い。
凄い演技してくれるわ〜と、何度も胸がアツくさせる。
回を追うごとに存在感が増していくマンディ・パティンキンは見事な助演ぶりだし、
シーズン2で新たに加わった諜報員役のピーター・クインもドラマをより面白くさせる。
海外ドラマにはあまり明るくないが、全米では映画とドラマの垣根がなくなってきているようだ。
最近ではデヴィッド・フィンチャーが初めてドラマ・シリーズ(『ハウス・オブ・カード』)を手掛け、
また、来年1月全米放送開始のドラマ「True Detective(原題)」では、監督がケリー・フクナガで、
主演がマシュー・マコノヒーとウッディ・ハレルソンだったり、と、
映画界を盛り上げているメンツが続々とドラマ製作に乗り出している。
日本のドラマ文化とはおおよそ違う。
是枝監督のドラマ「ゴーイング~」はとても面白かったのに、人気が出なくて残念。
本作「ホームランド」は、映画でよく観る人はあまり出ないものの、
そのクオリティは、そこらの映画を遥かにしのぐ。
全12話、計12時間の映像作品として考えれば映画よりも秀逸かもしれない。
シーズン3は、全米で先月9月から放送を開始した。
日本では今年末より放送開始らしい。
シーズン2はドエラいエンディングだった。
シーズン3の予告編を見たところ、物語がもっとスケールアップしているようだ。
あぁシーズン3が楽しみで仕方ない。
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