ミーン・ガールズ 【75点】
非常に面白いっ!秀逸な脚本が冴える学園コメディ。完全に見逃していたー。
ミーンガールズ(「意地悪」な女子たち)を通して、女子たちの性が鮮やかに見えてくる。
アフリカから転校してきた素朴な主人公女子が復讐を遂げていく過程で、
自身の個性が学園内の勢力図とともに、あれよあれよと変貌していく過程が楽しい。
軽快なコメディの中に「虚勢を張らず、理解しあえるはず!」という
隠れたメッセージが気持ち良い。後味爽やか。これぞアメリカンコメディ。
今や、ハリウッドの第一線で活躍するレイチェル・マクアダムスの
才能の片鱗を魅せる若かりし頃のヒール役が見モノ。実にチャーミングで小憎たらしい。
ヤク中、アル中のイメージが強い主人子のリンジーローハンは、この頃が可愛かったー。
脚本は本作に出演もしているティナ・フェイ。GG賞でよく見る人だがこんな才人とは知らなんだ。
バイオレンス・レイク 【30点】
ケリー・ライリーとマイケル・ファスペンダーの共演。
幸せ絶頂なカップルが、湖で遭遇した不良少年たちにカラまれる不幸話。
観終わって本作がスリラーではなく、ホラー映画であること気づく。
一片の希望も残さない絶望の物語。この振り切り具合が逆に好評だったのだろうか。
「ファニーゲーム」を大きく上回る後味の悪さ。この不快さは自分史上ワーストワン。
個人的には怖さよりも、苛立ちがひたすら募る高フラストレーション映画だった。
π(パイ) 【50点】
ダーレン・アロノフスキーが脚光を浴びるきっかけとなった1998年公開の実験作。
全編モノクロの粗い画質で、強い閉そく感あり。物語は難解で刺激的なBGMが、
耳をつんざく。集中力が持たない。眠くなる。。。4回途中で寝る。
数式で万事の法則を解き明かし、サスペンスに転がる様相は楽しげだが、
内容を半分くらいしか理解せずフィニッシュ。見直す気力なし。。。。
当時の映画祭で多くの評価を得たようだが、このセンスを楽しめる人はどれだけいるのか。
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