新作DVDレンタルにて。
「ロック」とは何か?「日々ロック」というタイトルからイメージする、生き方としての「ロック」ではなく、音楽の1ジャンルとして「ロック」にまとめられる。では音楽としての「ロック」の魅力は何か?この映画は、それすらも触れてくれない。「ロックの力」は、喚き散らすことではなく、馬鹿を突き通すだけでもない。物語は、ミュージシャンとして成功を夢見る若者が挫折を経験するという話で、物語もありきたりであれば、音楽パフォーマンスも平凡。二階堂ふみの歌唱シーンも新鮮に映っただけでハイライトにはならない。
二階堂ふみ演じるアイドル(?)が、ロックに憧れる理由は明らかになるが、主人公たちの音楽に感化される動機づけは弱い。そもそも、ロックと、ビジュアル系音楽、ポップミュージックを、いとも簡単に同じ土俵に並べることにセンスの悪さを感じる。主人公の挙動不審、過剰なピエロっぷりはコメディを狙ってか。あの意味のわからない空回りっぷりをロックというのであれば呆れる。
【40点】
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