お互い幸せになれそうにないので

朝青龍は「急性ストレス障害」、治療は「経過で判断」(読売新聞) - goo ニュース

朝青龍の仮病疑惑・処分問題が格好のワイドショーネタになっているようで。
自分、基本的には朝青龍の型破りでやんちゃなキャラクターに好感をもっているんですが、今回は明らかに愚かな行動だと認めざるを得ませんな。
ていうか、あんなにはしゃいでサッカーやって、バレたら大問題になることくらい考えろよ…

とは言っても、メディアの扱いをみていると、やはりこの問題でもこのブログで何度も言及している「不祥事のエンターテイメント化」が感じられます。
叩きやすい悪玉を徹底的に吊し上げて楽しむ、という世間の風潮。
二場所出場停止という処分が決まった時も、「甘い」だのなんだのずいぶんと外野が騒いでましたが、この問題って本質的には顔に泥を塗られた巡業部の激怒にはじまる、相撲協会の内部処分の問題でしょ。
「本人が出てきて記者会見しないのがけしからん」という論調も、ふだん傍若無人にふるまっている横綱がしゅんとなって頭を下げる姿を見て溜飲を下げたいという、不健全な「贖罪ショー」の匂いがただよっています。

厳罰論者は「この際、厳しく謹慎させて徹底的に反省を促すべき」などという建前論をふりかざしていますが、はっきり言って彼のパーソナリティからして反省することなど期待できないでしょう。
もう26歳のオトナですから、そう簡単に人間変わりません。
一方で、「一人横綱で頑張ってきたのだから…」という同情論も完全に的外れ。

「神経衰弱」だとか「ストレス障害」だとか実情は自分にはわかりませんが、これ以上続けても、朝青龍本人も相撲界もお互いに幸せになれそうにないので、この際思い切ってやめちまったら？