珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

あわや犯罪者に

2017年02月26日 | 日々のこと

今までの人生で2度、犯罪者になりかかったことがある。

1度目は30代前半の頃。

よく行くスーパーへ一人で買い物に行った。

息子が幼稚園から戻ってくるまでに家に帰ろうと、多少急いでいたかもしれない。

そそくさと食料品や日用品をカートに入れながら店内を回った。

買い物が終わって車に戻り、さて買ったものを後ろの座席に乗せようとしたら、

なんだか変だ。いつもと違う。

押してきたカートの中に、買った品物がゴロゴロとむき出しで入っている。

え?次の瞬間血の気が引いた。

清算をしていない!

私は、レジを通らず悠々と外の駐車場までカートを押してきたのだ。

大変だ!見つかる前に戻らなければ。

慌てて引き返してレジに並んだけれど、お金を払うまでドキドキもの。

「あの、お客様」と店員さんに声をかけられるのではないかと、生きた心地がしなかった。

その後、木の実ナナさんのドラマで「万引きGメン」なる存在を知って、

私は運が良かったと胸を撫でおろした。

当時はまだこの辺のスーパーにはそんな人はいなかったかもしれないが、

店員さんにもし声をかけられていたら、完全に万引き犯にされていたと思う。

「うっかりしてお金を払うのを忘れました」なんて言い訳は通らないだろう。

しかも、悠々とカートごと持ち出すという大胆な犯行だ。

初犯ということで、警察にまでは通報はされないかもしれないが、

夫の職場に連絡が行き、早退した夫が店まで私を引き取りに来る。

お店の人に頭を下げる夫、すすり泣く私、家に帰ったら修羅場だったろう。

想像しただけで背筋が凍る。

 

 2度目はそれから数年後、やはり一人で中心街までお買い物に行った。

デパートで買い物をしていたらお昼時になったので、

今はもうないが、地下街の小さな喫茶店でケーキセットを食べた。

満足して店を出、しばらく歩いたら、

買った品物を入れたデパートの紙袋がないことに気がついた。

お店に忘れてきたらしい。

急いで戻って座っていた席を見ると紙袋はちゃんとあった。

そして、テーブルには伝票が載っていた・・・

なんと、私はお金を払わず店を出て来てしまったのだ。

さーっと血の気が引いて、手がわなわな震えるのを隠しながら、

さりげなさを装って紙袋と伝票を取り、レジでお金を払う。

そして、店を出ると走り出したいのを我慢してゆっくり歩いた。

ほっとできたのは、しばらく行ってから。

席にデパートの紙袋を忘れたことはラッキーだったと思う。

それを置いて出て行ったので、お店の人も不審に思わなかったのだろう。

トイレにでも行ったように見えたのだと思う。

何も置いていなかったら、追いかけられたかもしれない。

そして、食い逃げ犯になっていただろう。

 

その二つのうっかりを思い出すと、 

ほんの紙一重で犯罪者になっていたかもしれないと、今でも冷や汗が出る。