◎身体バランス練習、シニア向け
リハビリの道30年のDr. Doug Weissの
(英語ですが、字幕は日本語字幕に変換可能です(設定⇒字幕⇒自動翻訳⇒日本語を選択))
を見て、歩行改善について以下考えさせられました。
彼の説明では、歩行とは、
- 背筋を伸ばし、前かがみにならず正しい姿勢で行うもの。
- 両手を振りながら、手と足は左右交互に出るもの。
- かかとが先に着地し、つま先が後に着地が正常。つま先が先に着くと転倒しやすい。つまづくという表現があるとおり。
- 足は、並行にそろえて前に進むのが正常。バランスが崩れてくると、転倒が不安なので、左右両足の角度が開いてきて、足と足の横の距離も広がる。こうなるとますます転倒しやすくなる。
- またバランスが崩れてくると、前かがみになりやすいが、ますます転倒しやすくなる。
- 転倒は身体の重心移動がうまくいかなくなって起きる。よって転倒防止は重心移動の練習である。筋トレはあまり重要ではない。(と言いながら、バランス改善の10エクササイズには、椅子スクワットなど筋トレが2種入っている。)
- 歩行時のバランスがとれないというのは、バランスを取る機能が失われたということ。幼児は、はいはい、つかまり立ち、二足歩行と進んで歩行時のバランスを取る機能を獲得した。老年になってその機能は失われつつあるが、幼児のようにその機能を練習によって獲得することができる。
- 歩行練習するとバランスが悪いから転倒するかもしれないということでおっくうになり歩行練習しないと、ますますバランスは悪くなる。杖や歩行器の使用は、常時使用するのは歩行機能回復に悪いという意見もあるが、バランス改善練習時には、杖や歩行器を使うことで歩行距離が延び、関連筋肉も強化されバランスも改善するのだからどんどん使用するべきである。
感想としては、椅子スクワットと足首上げで最低限の筋トレはまず必要。その次にバランス系エクササイズ。バランス系エクササイズは、脳に来るので慣れるまで、転倒しないように1歩1歩気をつけてやり続けるしかないのでしょう。
きくち体操で、空中にボールを投げて片手でつかむ練習があるが、重心移動ではない。
なおProprioceptiveという言葉は、空間認知という訳が適当だと思います。
また『バランス改善の10エクササイズ』は、合間の休憩時間も入れると30分くらいかかり、1日2回は結構大変です。
Good day.