アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

小寒の片足立ちバランス改善と歩行改善、転倒防止

2024-01-12 20:19:54 | 天人五衰、ロコモ、フレイル

◎身体バランス練習、シニア向け

リハビリの道30年のDr. Doug Weissの

How to WALK to prevent Falls

(英語ですが、字幕は日本語字幕に変換可能です(設定⇒字幕⇒自動翻訳⇒日本語を選択))

を見て、歩行改善について以下考えさせられました。

 

彼の説明では、歩行とは、

  1. 背筋を伸ばし、前かがみにならず正しい姿勢で行うもの。
  2. 両手を振りながら、手と足は左右交互に出るもの。
  3. かかとが先に着地し、つま先が後に着地が正常。つま先が先に着くと転倒しやすい。つまづくという表現があるとおり。
  4. 足は、並行にそろえて前に進むのが正常。バランスが崩れてくると、転倒が不安なので、左右両足の角度が開いてきて、足と足の横の距離も広がる。こうなるとますます転倒しやすくなる。
  5. またバランスが崩れてくると、前かがみになりやすいが、ますます転倒しやすくなる。
  6. 転倒は身体の重心移動がうまくいかなくなって起きる。よって転倒防止は重心移動の練習である。筋トレはあまり重要ではない。(と言いながら、バランス改善の10エクササイズには、椅子スクワットなど筋トレが2種入っている。)
  7. 歩行時のバランスがとれないというのは、バランスを取る機能が失われたということ。幼児は、はいはい、つかまり立ち、二足歩行と進んで歩行時のバランスを取る機能を獲得した。老年になってその機能は失われつつあるが、幼児のようにその機能を練習によって獲得することができる。
  8. 歩行練習するとバランスが悪いから転倒するかもしれないということでおっくうになり歩行練習しないと、ますますバランスは悪くなる。杖や歩行器の使用は、常時使用するのは歩行機能回復に悪いという意見もあるが、バランス改善練習時には、杖や歩行器を使うことで歩行距離が延び、関連筋肉も強化されバランスも改善するのだからどんどん使用するべきである。

 

感想としては、椅子スクワットと足首上げで最低限の筋トレはまず必要。その次にバランス系エクササイズ。バランス系エクササイズは、脳に来るので慣れるまで、転倒しないように1歩1歩気をつけてやり続けるしかないのでしょう。

きくち体操で、空中にボールを投げて片手でつかむ練習があるが、重心移動ではない。

なおProprioceptiveという言葉は、空間認知という訳が適当だと思います。

また『バランス改善の10エクササイズ』は、合間の休憩時間も入れると30分くらいかかり、1日2回は結構大変です。

Good day.

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空海-4-うつ病

2024-01-12 03:08:27 | ジェイド・タブレット

◎ジェイド・タブレット-06-26

◎青春期の垂直の道-26

◎出家前の厭世観

 

空海は三教指帰で、自分の出家前の気分を説明している。

『こうして私は世俗の栄華を一念一念に厭うようになり、山林にたちこめるもやを朝夕に慕うようになった。

軽くてあたたかい衣服を着、肥えた馬にまたがり、流れる水のように速い車に乗る暮しを見ては、稲妻や幻のような無常のありさまを歎く心がたちまちに起こり、醜い者や貧しい人を見ては、前世の業の報いを悲しむ心がやまなかった。

目に触れるものはみな私に出家をすすめた。吹く風をつなぎ止めることができないように、だれがこの出家の志を止めることができようか』

(弘法大師空海全集第六巻/筑摩書房P6から引用)

 

空海も無常で厭世な気分に陥った。うつ病になると厭世的な人生観になる。うつ病には6人に一人が罹る時代(うつ病の生涯有病率は13~17%ともいわれる)

空海がうつ病だったとは思わないし、逆にうつ病の人がほとんど大悟したり神人合一したりするわけでもない。

一方で、およそ悟る者は、あらゆる実感を経た者であるとされる。あらゆる体験をし尽くし、あらゆる実感をほとんど終えて、そこにすべてが空しいと感じる気分が起こる。釈迦も一休も道元も。仏教といえば厭世。

うつ病が日本でこれだけ蔓延しているのを見ると、現代人のかなりの割合が輪廻転生の最後のサイクルに近い人が転生してきているという巷間の説にも根拠がないわけでもないように思う。

冥想をすればうつ病が治癒するというものではないが、それでも坐るのが求道者。

 

参考:厚労省HPの「地域におけるうつ対策検討会報告書」に掲載されている「うつ対策推進方策マニュアル  -都道府県・市町村職員のために-」http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5b2.html

から以下引用

『うつ病を疑うサイン-自分が気づく変化

1.悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分

2.何事にも興味がわかず、楽しくない

3.疲れやすく、元気がない(だるい)

4.気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)

5.寝つきが悪くて、朝早く目がさめる

6.食欲がなくなる

7.人に会いたくなくなる

8.夕方より朝方の方が気分、体調が悪い

9.心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする

10.失敗や悲しみ、失望から立ち直れない

11.自分を責め、自分は価値がないと感じる など 』

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