◎個人のことも世界全体のことも一つながりのシンクロ
ホロスコープ・西洋占星術、四柱推命、紫微斗数、インド占星術、密教占星術、宿曜占星術など占星術と呼ばれるものはいろいろある。
その中で基軸となる考え方がある。
1. 古代の占星術者は、肉眼で星を見ていた。パソコンで計算した天体位置で占断はしなかった。
2. 人は霊界なる星の世界から人間として生まれ、死んで霊界に帰っていく。
3. 人には対応する星がある。一等星の人は何百年に一人しか生まれない。大臣クラスでも三等星、四等星。大半の人は暗星。
4. わざわざ占星術で占わなくとも人には守護神がついているので、それに聞けばよいではないかと思うが、守護神はそういう世俗の人生事象全般を知る機能でついているのではないらしい。
5. 以上をまとめると出生時の星の位置と現在の本人の状態を観じて、将来を占断するのが、本来の占星術と思われる。星には、物質界の星はあるが、霊界の星の反映でもあるところを見るのだろうと思う。
参考までに出口王仁三郎のいくつかの見方を挙げて見る。
『【空の星と人間よ】
空の星を見て居る位楽しい事はない。各自の星が皆空にあるのであるが、今の世の中の人々の星は、多く暗星だから、光を放つて居ないから見えぬ。
大臣達だつて三等星か四等星である。一等星の人なんか世に出て居ない、歴史上の人物で豊臣秀吉即ち太閤さんは一等星の人であつた。近頃の人では西郷隆盛が一等星であつた。其後一等星の人物は出て居ない。』
(水鏡/出口王仁三郎から引用)
『【天書】
天書とは星の事である。天書を読めば来るべき世の推移が分る。今の世は星がだんだん下つた如く見ゆる、そして光を失つて居る。人の心が正にそれである。
星と人とは相対関係がある。だから有為の材の会合などの事を諸星集ると云ふのである。
月宮殿のあの石畳は王仁が寝て空を眺め、天書の意を悟るために予め造つておいたのだ。読む方法を教へよと云ふのか。それは六ケ敷い。第六感、第七感以上の働く人でなくては分らぬ。人事上に起つて来る事などは皆天書に書いてあるから前から分つて居る。王仁はこの天書を読む事が一番楽しみだ。』
(玉鏡/出口王仁三郎から引用)
さらに出口王仁三郎が昭和10年代に7年間獄中にあった際の和歌。出口王仁三郎はオリオン座出身であり、オリオン座が人(中央の三ツ星)を四角い牢獄に閉じ込める形であることが前提になっている。
瑞月は、出口王仁三郎のこと。
『オリオンの星座に吾はなげくなりまがのたけびのふりかかる世を
世人等にそしられ又もあざけられまたほめられる生代は近し
大本はわるく言はれて後になり善くなる経綸と神は宣らせり
今しばし暗は迫れど金色の光を放つ日は昇るらん
日出づる国の行末しのびつつ星座に我は神言を宣る
オリオンの星座を分けて瑞月のかがやく御代を待ちつつ生くるも』
(出口王仁三郎著作集第5巻/弾圧のあらし/第二次弾圧から引用)
※『金色の光を放つ日』は、ノストラダムスの見た「日の国の純粋なきらめき」を思わせる。
また、大本神諭などの予言において、宵の明星の金星(太白星)が東に回る時に大変動があると繰り返し出てくるが、その世界の逆転とは、タロットカードで言えば「吊るされた男」になることでもあるので、世界のことなのか自分個人のことなのかは、考えるべきだろう。
『宵の明星が東へまはりなされたならば、世界には変事があるから、世界の人民よ、何処に何事があろうやら判らぬぞよ。』
(大本神諭/明治31年旧8月7日から引用)
また大変動時に巨大彗星(ほうき星)が出現していることも繰り返し予言されている。
『宇宙の塵埃曇り汚れを掃き祓ふ、神の経綸の箒星、不意に出現する時は、天津大空澄み渡り、神の威勢の強くして、空に懸れる群星は、天の河原に集りて、言問ひ議り議り問ひ、
終には思案も手術も泣き暗し、地上一つの神光を、尋ねて各自に降り来る、大木の蔭や神館、綾に畏き地上の高天原、神の助けを請ひ奉り、身魂清めて苅こもの、乱れ果てたる世の中を、
元の神代に立直す善と悪との戦いに、大本直日大神を、総大将と戴きて、曲つ軍を打罰ため、言向和はす空前絶後の大神業は、
いろはの産の神御魂、誉れを千代に遺す経綸の、奥の手の只一輪の白梅の、花咲き実のる常磐木の、松の神代こそ尊とけれ。
金竜銀竜金剛剱破四ツの神馬のいななきは、天地に響く言霊の、神の力と神人の日本魂の活動に四方の国々依り来り、天津日嗣も永遠に、治まる神代の瑞相は、七堂伽ランの神界の、世界鎮めの基礎と成り渡るぞよ。』
(伊都能売神諭から引用)