アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

ハプスブルグ家の言霊による繁栄

2022-12-27 16:43:21 | 超能力・霊能力neo
◎AEIOU

ハプスブルグ家は、もともとチロルの田舎領主に過ぎなかったが、ルネッサンス前夜からヨーロッパに日の沈まない帝国を築いた。その急速な勢力の拡大の手段は、表面的には、理財、閨閥による領地拡大と戦争の回避であった。

特に理財は、徴税制度の整理や、放漫財政の改善、そしてフッガー家に銀の採掘権を与えることによりハプスブルグ家は莫大な収益を挙げることになり、チロルのインスブルックの王宮には黄金の小屋根を作るほどになった。後にフッガー家は調子に乗ってローマ教会と組んで免罪符発売を大々的に行い、ルターの宗教改革の原因を作ることになる。

ハプスブルグ家が急速に勢力を拡大した立役者は、マクシミリアン1世(Maximilian I, 1459年3月22日 - 1519年1月12日)であるが、実は、その父フリードリヒ3世こそが、言霊を用いてハプスブルグ家をヨーロッパ最強の国家に押し上げる基礎を築いたように見えるのである。

神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリヒ3世は、一見だめな王様だった。
1453年、メフメト2世率いるオスマン帝国軍によってコンスタンティノープルは陥落し、隣国東ローマ帝国は滅んだが、この驚愕のニュースを聞いたフリードリヒ3世は、応戦の覚悟も示さず、庭いじりしながら何事も無かったかのようにそれを聞いた。これにより、人々はフリードリヒ3世を凡愚と批判した。

こんな凡庸な兄を見透かして、弟アルブレヒト6世大公は、1463年にウィーンの不穏分子を煽り暴動を起こさせたところ、フリードリヒ3世は、10日後にウィーンに駆けつけたものの、追い払われて逃亡した。

フリードリヒ3世は、このように各地で逃亡を繰り返しながらも、オーストリア、ハンガリーなど政敵の死去により、なぜか結果的に次々と領地を拡大できた。

こんな風にヨーロッパ各地を逃亡しながら、フリードリヒ3世が、調度品や壁画などに刻み続けた言葉がある。それがAEIOUである。

古神道家ならアオウエイならぬアエイオウの言霊とすぐわかる。この領地の拡大の仕方を見ると、言霊の妙用を心得たクンダリーニ・ヨーギがフリードリヒ3世の背後にいて、的確なアドバイスをし続けたのではないかと。

AEIOUは、ラテン語で、「世界はオーストリアのもの」というフレーズの頭文字を並べたという説を唱える学者もいるが、そうではないだろう。フリードリヒ3世は、生涯AEIOUの意味を明かすことはなかったという。

後世、ハプスブルグ家の領地プラハが魔術の都として栄えるが、そういう伝統が既にチロルにはあって、それが伝播した可能性もある。

以下は霊界物語73巻による出口王仁三郎のアオウエイの説明。アオウエイは現象世界を構築する基礎の基礎。それを妙用できれば、澄みきりすみきる心楽しいことである。

『大虚空一点のヽあらはれて
  スの言霊は生れ出でたり
 澄みきりしスの言霊は生ひ立ちて
  天之峯火夫の神とならせり

 峯火夫の神の功のなかりせば
  紫微天界は生れざるべし
 久方の天之峯火夫の神は天界の
  万有諸神が主神に坐します
 主の神の力によりて宇迦須美の
  神の御霊は生れましけり


主の神の初声にあれし言霊は
  宇迦須美の神のウ声なりけり

ウの神の功は下りて大津瑞穂
  神と生れます言霊なりけり
 ウの神は上に開きて天津瑞穂
  アの言霊と生れたまひぬ

起し助け大成大気の活用(はたらき)は
  オの言霊の功なりけり

内に集り空に開くる活用(はたらき)は
  ア行エ声の言霊なりけり

火と水をあやなしこれの天界に
  命を与ふるイの言霊よ


生き生きて生きの果なき天界を
  造りたまひし主の神畏し

 広々と果しも知らぬ天界に
  澄みきりすみきる心楽しも』
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