アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

荘子の覚醒までのステップ

2024-01-27 04:47:20 | 道教neo

◎独存、不死不生

(2021-04-18)

 

荘子大宗師篇から。

聖人になる素質のある人間を聖人に育ててみたいがどうすればよいかと、女偊(じょく(亻禹))に対し南伯子葵が問うたところ。

『そうなる希望が持てないにしろ、聖人の道を聖人の素質のある人間に説くのは楽だ。私は改めてその修行を行って彼に教えてやった。

 

わたしは修行三日目にこの世(天下)を超越することができるようになった。

更にその修行を続けること七日目に物質を超越することができるようになった。

更にその修行を続けること九日目に生を超越することができるようになった。既に生を超越したので、光明を得た(朝徹:朝日がぱっと照るように大悟する。)

光明を得て後に独存となった。

独存となれば、古今はなくなり(今ここだけとなる)、古今がなくなってその次に不死不生という死も区別がない世界に入る。』

 

この次に攖寧(えいねい)の話が続く。

七つの身体論、特に第六身体から第七身体への展開や十牛図を知らないと、天下を超えるとか、不死不生が死の側から窮めるということであるなどは想像もつかないのではないか。

『原文:吾猶守而告之,參日而後能外天下;已外天下矣,吾又守之,七日而後能外物;已外物矣,吾又守之,九日而後能外生;已外生矣,而後能朝徹;朝徹,而後能見獨;見獨,而後能無古今;無古今,而後能入於不死不生。』

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OSHOバグワン-5-今生-1-七つの身体論

2024-01-27 03:40:54 | ジェイド・タブレット

◎ジェイド・タブレット-06-33

◎青春期の垂直の道-33

 

OSHOバグワンの今生の成果というべきものは、七つの身体についての具体的な説明の数々だろう。クンダリーニ・ヨーガ修行者にとっては、ダンテス・ダイジの冥想法の説明だけではわからない部分が多く、OSHOバグワンの散発的ながらも論理的な説明の数々は、冥想修行の先の見えない道程を照らす灯台の光のようなものになるのではないかと思う。

たとえば、クンダリーニ・ヨーガについてパタンジャリのヨーガ・スートラやウパニシャッドを読んでも相互に矛盾することが書いてあったりして困惑することがある。

あるいは、ダンテス・ダイジがクンダリーニ・ヨーガを学ぶなら本山博のところに行きなさいと推薦していたことから本山博の著作を読んでも六つの身体なので、OSHOバグワンの言っている七つの身体ではないので、これまた当惑させられるものである。

クンダリーニ・ヨーガに限らず、チベット密教や西洋錬金術もそうなのだが、一つのテクニカル・タームが一つの段落の中で3通りの意味で使われるようなことはざらにあるもの。およそ神秘学徒、垂直の道の修行者の経典の読み方はそうしたものだが、それにしても真義がわからないと理解は進まない。

そしてそうした真義はしばしば正師から与えられる。

 

さらに垂直の道では、七つの身体についていえば、第一身体から第二、第三、第四、第五、第六、第七と順序に進むものではない。

それについてダンテス・ダイジは、

『肉体・意識・現象・宇宙・・・

そのありとあらゆる出来事・ ・・

これらは、

すべて肉体に属するものにすぎぬ。

どれほど高尚な形而上学的悩みも、

肉体あってのものだねだ。

一般に、

クンダリニー・ヨーガは、

アストラル体を基点とする。

マントラ禅や丹田禅は、

エーテル体を基点とする。

公案禅や只管打坐は、

メンタル体を基点とする。』

(アメジスト・タブレット・プロローグ/ダンテス・ダイジ/森北出版P122-123から引用)

と示してくれている。

 

一個人についていえば、その人生においても、以前の何回かの転生においても一つの冥想法で最後まで行く人は少ないのではないか。ほとんどの人は、その人生において複数の師についたりして複数の冥想修行をやることはままある。だが、ある冥想段階において出て来た結果が、必ずしもその時に打ち込んでいる冥想法での結果とは限らず、過去世で修行していた冥想法の結果が出てくるということはあるもの。これは冥想の二重の不確実性の一つ。

このように確かなものが確定しにくい冥想修行の道であって、また言及したカテゴリーが広汎なOSHOバグワンではあるが、七つの身体それぞれについての説明をかいつまむのは、彼の全貌を知る一つのよすがになるだろうと思う。

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