◎癒しの光の身体
(2014-03-15)
チベット僧トゥルク・トンドゥップの四つの基本段階の仕上げ。
『四番目は、信じることだ。ただ見たり、名前をつけたり、感じるだけでなく、じぶんの悲しみは、氷のイメージそのものだと完全に信じ、信頼しなさい。
力の源泉が、じっさいに、絶対的な癒しの力をもって、じぶんの自の前に存在していると信じなさい。癒しの手段がじぶんに触れるだけで、本当に癒すことができると信じなさい。
さらに、本当に、じぶんは完全に癒され、温かさと、至福感と、喜びと、空性の感覚に満たされた癒しの光の身体に変化したと信じなさい。問題が癒されたのを感じ、信じなさい。癒しが起こるのを見、感じ、喜びなさい。困難がやわらぎ、浄化され、吹きはらわれ、取り除かれたと信じなさい。
最後は、考えたり、イメージしたりせず、ただリラックスし、自分の感じている感情がなんであれ、それに心を開きなさい。
すぐに、あとかたもなく消えてしまう問題もあるし、何回かやらなければならない場合もある。
また、周囲の世界を改善したり、出現した問題を変化させる力がどれくらいあるかについては、現実的な目をもつべきだ。瞑想によって、いつでもじぶんのいる環境を変えることはできないかもしれない。だが、それに対する態度を変えることはできる。より平和に、また幸福になり得る。
それによって、状況を改善し、周囲の人間に対する行為の仕方を変えることは可能だ。
癒しの実践においては、瞑想が平和をもたらしてくれる力を、信じることが大切だ。実践に全身全霊を傾け、その問題は完全に消えてしまったと、できるだけ強く感じるべきだ。実際の状況を癒すのが困難に見えたとしても、心配しないようにしなさい。
瞑想のときは、癒しのエネルギーを呼び起こし、その力を信じること以外には、何も気をつかわないようにしなさい。
これが身体と心の内なる力を目覚めさせるための方法だ。』
(心の治癒力/トゥルク・トンドゥップ/地湧社P168-169から引用)
極めて懇切丁寧な説明であって、ここまで説明があれば、グルなしで充分にヒーリングの高い効果を得ることができる。あとは信じ切って実行ができるかどうかだ。
身体の具合が悪い時は起きることもままならず伏せっていることが多いものだが、この観想法では、できれば身体を起してやった方が良いと聞く。
そして奇しくも、禅僧白隠の軟酥の観にも共通する『癒しの光の身体』を用いる。真光、レイキなどの癒しの本質もきっとこれなのだろう。
放射性物質の体外への排出促進もこれでいけると見るのだろう。いずれにしてもここまで文字でオープンにしてくれたトゥルク・トンドゥップには感謝するばかりである。