徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

見学

2006-01-28 08:18:19 | 勉強
今日は市内のバイオマス利用のコジェネレーションプラントの見学をさせてもらった。あいにく2日前から故障中で稼動していなかった。稼動していないときは天然ガスで発電&発熱するらしい。

利用するバイオマスは森の木(25%)とLandscape managementからのバイオマス(75%)。夏場は熱の利用が少ないので質のいい森の木を多く使い、熱を多く必要とする冬場は両方使いフル稼働させる。

最後に残る灰は使ったバイオマスの約4%で年間1,000t。栄養素がたくさん含まれているので肥料に使いたいけれど、やはり重金属など有害なものも含まれているので埋め立て処分をするらしい。

プラントの人が「この地域に住む人はここで発電された電力を使わなくてはならない」と言っていたので、電線なども自前かと思ったらやはりそこは日本と同じで

電力会社が買い取り

している。つまり、普通の石油などからの発電と混ざるから、地域の人は「自分たちの電気はバイオマスから」と思っているわけではないらしい。結局、その地域の人たちが家庭で使用する電力をまかなうことができる発電量、ということだった。

ドイツに来て発電所に限らずいくつか見学をさせてもらったが、驚いたことがある。それは、

お茶、クッキーがでてくる

ことが多い。中にはランチをご馳走してくれたところも。今日も、発電所だったのにもかかわらず、コーヒー、ジュース、クッキーを頂きながら質疑応答。堅苦しくなくてよかった。

プラントには先生が大学の車を運転して連れてきてくれたのだけれど、その帰り道。

道路が凍っていてスリップ・・・

幸い、何にもぶつからず人も車も大丈夫だったけれど、驚いた。目の前に門が迫っていたから。そして先生は

そこにU-バーンの駅があるから心配ならU-バーンで帰って

と(もちろん冗談)。もともとクラスメートの1人が「市内に行きたいから」とU-バーンで帰ることを希望していたので、

あ、私降ります

と言っておりたら、先生は彼女が電車で帰るということを知らなかったようでちょっとショックを受けていたようだった。

その後は道路が凍結しているところはなく、無事に大学に帰ってきた。よかった。