退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「歴史を振り返って学ぶことあるいは身近なそれ」について

2018-10-24 02:02:26 | Weblog
晴れ。おしめり程度の雨も。

猪木正道「軍国日本の興亡 日清戦争から日中戦争へ」を読む。

タイトル後半の「歴史のおさらい」など。
あれこれ確認した次第。

明治維新から「近代化」とともに「軍国化」したのは仕方がないものの
その後の軍部の暴走による「軍国主義化」が酷いという見立て。

「軍国主義」の裏返しである「空想的平和主義」はむしろ
「大国」になったわが国の「国際貢献」を邪魔しているというのも同様。

「羹に懲りて膾を吹く」の実例か。
かつて自衛隊が非難された過去を思い出したり。

「軍事アレルギー」はいまだに尾を引いているかも。
いずれにせよ「軍事」を知らないと「制御」も出来ないのはどうやら事実。

この点においては「専門家」を頼るしかない。
田岡俊次世代以降の後進はいるのかどうか。

その一方。

「戦争の事情」を知らない人々がやたらに居丈高になる姿も忘れずに。
日露戦争後の「日比谷焼き打ち事件」など。

第一次大戦の「戦場」から取り残されたせいで
軍備があらゆる面で相当に遅れ「かつての成功体験」だけが残ったこと。

「シベリア出兵」の「引き際の悪さ」や
「陸軍のエリート」が「幼年学校出身」でそれ以外の「見聞」に劣っていたこと。

あるいは「火事場泥棒」のような「二十一か条の要求」によってむしろ
中国における「反日」が勢いを増す結果になったのも。

覚えておきたい「過去」がぎっしり。

それとは別に。

フリージャーナリスト安田純平が3年越しに解放されたニュースが各メディアで。
わざわざ菅官房長官が夜遅くに記者会見したのはなぜなのだろう。

「イラク人質事件」の時には政府も国民もこぞって彼ら彼女らを非難したというのに。
どうやら「自己責任論」とやらの「いい加減さ」がここに。

その「いい加減さに対する自己責任」が問われることはないのだとしたら。
彼の「救出」が何事かに「利用されている」のだと思うくらいがマシ。

おそらくは「不信感を抱かれた政府」の「イメージ回復」か。
「話題」を変えて「ごまかす」のは「常套手段」だと知っておきたいもの。

「広告代理店」に勤めていなくてもその程度の「インチキ」はわかる。
少なくともその種のリテラシーは持っておこう。

「別の話題」が盛んに採り上げられると「それ以前の話題」が消える仕組み。
「カラクリ」は案外単純なのでよろしく。
コメント
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