かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

掌はどちらのもの

2006年06月28日 21時40分53秒 | 雑談
さて、掌の上で踊っているのはどちらだろうか。踊っている側は必死だが、踊らせている側にすればこれほど面白いものもまたないだろう。
先を読んで布石を打ち、それがどんどん的中して何もかも見透かされているような気になったとしたら、もうその時点で勝ったようなもの。愉快で仕方ないだろう。
だが、踊らされている側にしてみれば必死に打開策を探るより他に道はない。何が仕掛けられていようとも、とにかく何かをやるしかない。何もしなければどのみち先は見えているのだから。ひょっとしたら、何らかの契機に支配をうち破れるかもしれないのだから。
というわけで、その必死の抵抗を摘んでいかなければ、詰みに持ち込むことはできない。抵抗する気力が残っていれば、白旗をあげることもまずない。
あきらめずに突破口を探すのに対して、その突破口を予想してふさぐ。ここにせめぎ合いがあるわけで、そこが第三者にしてみれば面白い。