かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

笑うジョーカー

2006年06月09日 22時02分49秒 | 雑談
はて、困った。いきなりタイトルだけ頭にひらめいた。笑うジョーカーって一体なんでしょう。笑うカンガルーは古畑任三郎の長編の1つ。
ジョーカーは神経衰弱だと大概1枚しかセットに入っていないから取り除かれる。ババ抜きだといわゆる「ババ」で、持ったら負けかねない危険なカード。貧乏神のようなものか。邪道だが、ポーカーで使うこともある。この場合はワイルドカード、すなわちどんなカードにも化ける。大貧民だともっとすごい。ワイルドカード以外に、1枚のカードとしての機能も持ち、トップに君臨してしまう。もっとも、軍人将棋の「大将」と「スパイ」のように、ちゃんとそれに限って倒せるものがあるわけだが。
ジョーカーが笑っていると、何となく不気味である。もともと何になるかわからないものだけに、笑っていると凄味が増すとでもいうことだろうか。それだけではない。奇妙奇天烈摩訶不思議、奇想天外四捨五入・・・これは違った。ドラえもんだ。
そういえば、笑うジョーカーで思い出すのは、願いが何でも叶うトランプの話である。願いを叶えるごとに1枚ずつカードが減っていき、最後に残ったのはジョーカーで不幸がまとめて襲いかかるというもの。その残り1枚になったときに、ジョーカーがニヤリと笑うのである。恐ろしいことだ。ちなみに、そのジョーカーは間抜けな泥棒にひったくられ、見事効き目をあらわしてその泥棒を散々な目に遭わせた。となると、これも悪人を減らしてほしいという世の中の願いが叶ったのかな?などと思ってしまうのだった。
ジョーカーは道化師。強烈なメイクをしているため表情がわからない。何をしているかわからない。ジョーカーの根本は「わからない」ということなのだろうか。そう、わからないのである。