かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

モラトリアム

2006年06月02日 18時58分36秒 | 雑談
辞書でモラトリアムという言葉をひいてみた。

1 支払猶予。法令により、金銭債務の支払いを一定期間猶予させること。戦争・天災・恐慌などの非常事態に際して信用制度の崩壊を防ぎ、経済的混乱を避ける目的で行われる。

2 製造・使用・実施などの一時停止。核実験や原子力発電所設置などにいう。

3 肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態。

ということである。そういえば、日本史でモラトリアムという言葉が出てきた覚えがある。どうやら、一時的に何かが止まった状態を表す言葉らしい。
大学生と関わってくるモラトリアムはもちろん3である。肉体的には(たぶん)成人している。しかし、まだ一人前としては扱われていない。そういうずれが維持されている状態が今である。もちろん、何の責任もないわけではないし義務がないわけでもない。要するに、本格的に社会に出る一歩手前で何でもいいからやってごらんと促された状態とでも言えるだろうか。広い枠の中に放ってみると何が起こるか、というわけだ。
何に化けるか。それはやってみないとわからない。