かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

バビンスキー徴候

2006年06月21日 18時29分22秒 | 一般
今日も午後から実習だったので、いつも通り白衣を携えて出かけた。一昨日は精神科と脳神経外科をまわったが、今日は神経内科だった。
最初は昔のカルテを渡されて、神経診察の説明。脳神経や反射については実際にやってみて、ひととおりざっと見た感じで終わった。アキレス腱反射がなかなか出なくて焦ったが、何回か叩かれているうちに出てきてくれたので安心した。腕橈骨筋の反射はサッパリ出なかった。うまく叩けていないらしい。反射のテストをされているときには叩かれるとそこでいいのかがおおよそわかる気がする。まあ当たり前であろう。うまく叩けていれば筋が収縮するはずだからだ。
後半、といってもあっという間だったが、実際に患者さんの神経診察をとっている様子を見せてもらった。病室にぞろぞろと10人以上の学生が入るのは迷惑なのかな、とも思った。よく承諾してくださったものだと思う。反射が実際に亢進していて、左右差が明確に現れていたのが印象的だった。バビンスキー反射などの病的反射の出現も見られた。本当にバビンスキー反射が出ていたのは凄かった。
ちなみに、私の父親は生まれたばかりの我が息子にバビンスキーが出るかを確かめて、母親に怒られたらしい。結果はちゃんと出たということだ。