かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

バカとハサミは使いよう

2006年06月23日 21時15分17秒 | 雑談
というセリフがいじわるばあさんに出てくる。まあ、そのあとで切れなくなったハサミをテープカットの場に持っていって来賓を困らせるのに使うのだが・・・
この場合、切れないハサミは目的にぴったりだったわけで、その意味で使える道具だったのである。お嫁さんには切れないハサミは使えない道具でしかなかったわけだが。
要するに、道具は使い手次第、ということである。いかにいい道具であっても、使い手がバカではその実力を発揮できないものらしい。道具は用途について何も言わない。用途は使い手しか知らない。
ドラえもんを見ていて道具の使い方をあれこれ見ている側が考えて、ここでこうすればいい、というのは俗に言う傍目八目というやつで、いざ使う側に回ると意外に気が回らない。
道具とは用途に特化している反面、想定外に弱いことが多い。「多い」というのは、想定外の使い方が発見されることがあるからである。それもまた使い手次第。愚か者になるか、はたまた天才になるか。もとは同じこと。ただ結果が決定的に違うのである。
使い方次第ではどんなものでも「使える」こともあれば、「使えない」こともあるわけである。ぴったり合う道具を見つけるのもまた別の才覚なのだろうが。