かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

待ちの体勢~薬理学実習3日目

2005年12月07日 21時31分26秒 | 実習
いつのまにやらgooブログのシステムが更新されたらしく、ジャンルなる項目が増えている。何のこっちゃ。
さて、今日はタイトルの通り薬理実習だった。内容は自分のアルコールへの耐性を遺伝学的に調べる、というものである。知っての通り、アルコール(エタノール)は酸化されてアセトアルデヒド、さらに酸化されて酢酸になるわけだが、2段階目の酸化を触媒する酵素の遺伝子型を見てみようというものである。ほかにもやったのだが、メインはまあこっちであろう。
過去の記事を見た人なら容易に気付くだろうが、酒を飲んでつぶれたということがよくあるような人間が、野生型をホモに持っているわけがない。しかしながら、一応飲めるので、活性型の酵素を全く作れないわけでもないらしい。となると、どうも活性のあるものとないもののヘテロではないかという想像は容易にできるであろう。結果も実際そうだった。そういうわけなので、あまり酒を勧めないようにしましょう。飲みたければ勝手に飲むから。
それはさておき、タイトルを見ればわかる通り今日は待ちが長かった。何でか。PCRと電気泳動のせいである。こいつらのせいで、2時間待ちの後少し作業してまた1時間以上待つなんてことになってしまったのだ。
そういえば、頬の粘膜からサンプルを取ったのだが、その前に同意書を書かされた。一応正規のフォーマットにのっとっているらしい。倫理面での話も聞かされた。なかなか人相手は難しいということか。それは何にしてもそうだろうな。
今日は頼まれたからまた快く教えてあげた。頼まれる人にもよるが、だいたい引き受けてしまうのは、いいのか、悪いのか。できるかぎり手助けできればと思う今日この頃であった。その先は目に見えているのだが・・・。