かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

ウサギとヒト~薬理学実習2日目

2005年12月06日 21時46分15秒 | 実習
人間はレースに参加しないので、ウサギだけのレースだった。
ということで、今日も薬理実習。今日は1号館の地下で実習をやった。今日は雪が降ると聞いたので、ちゃんと自転車を屋根の下に置き、防水の上着を着ていったのに、まったく降らなかった。残念だ。
今日の内容はウサギの血圧の降下を見て、アセチルコリンと阻害剤を用いてその性質を確かめようというものだった。ということで、麻酔をかけ喉のあたりを正中切開。なぜか私は無条件に解析係にまわされてしまったので、とりあえずすることもなくうつらうつら。気がついたらちょっと寝ていた。実習中に寝てしまうとは。
午前中は本当に仕事がなかった。
午後になってしばらくしてやっと薬剤投与が始まり、データが出てからが私の仕事である。ノートパソコンを貸してもらって、数字としばらく取っ組み合い。いつもながら、人よりも数字と接している時間が長いらしい。ちょこちょこ話した程度だった。
今回は難題を突きつけられた。シグモイド曲線に近似する方法を見つけなければならなかったのである。方法を考えたが、どうもわからず、降下と用量の逆数が線形関係にあるのを利用して推定値を導く方法をひねり出したのだが、帰ってからちょちょいと調べたら、答えは見つかった。何のことはない、最小二乗法を実際にやれば良かったのだ。せっかく差の二乗の和を入れておいたのに、あともう1つ足りなかったわけだ。持ち帰ったデータで試してみたら、結構いい近似が得られた。これでいいのだろうか。簡単な応用ができるだけでも、できることは結構多くなるものだ。