イギリスのTVドラマを観ていると面白いフレーズを耳にする。
先日の Midsommer Murders (バーナビー警部)では
I must earn my crust. という表現が出てきた。
crust は パンの皮(耳)やパイ生地(焼いた)のことで、転じてパン→食事→生活の糧
上記の英文は「食費(生活費)を稼がねば」てな意味。 無職の男が放火に失敗して入院しているところへ警察が話を聞きに行くと、上のように言って『小金/話をする代価』をねだる、という場面。 crust なので(ねだっている)金額はそれほど大きくないはず、ということが分かるわけですね~。 渡したのはお札だったので多分£5か£10かしら?
crust と聞いてすぐに思い出すのが upper crust。 上流階級のことを指すけれどその由来を探してみると。。。
良く聞くのが『昔パンは天板などに乗せることなオーブンの床に直接置いて焼いていた。 このためパンが焼きあがる頃にはパンの底は焦げてしまい、埃や灰が付いてしまうのだった。この焦げてしまったbottom part は使用人が食べ、上部を主人一家が食べたことから』なんだけど・・・
crust と聞いて頭に浮かぶのはやっぱり「パンの皮・スライスした時の耳」という絵なのでパンの耳を食べる上流階級の人々??となってしまう
どうやらこれは正しい解説ではないらしい(面白いのにねぇ!)
upper crust とは地表/地殻、または人の頭/帽子を指していたものらしい。ここから社会の上層部にいる人達を指す言葉になったとこのサイトでは説明している。
こちらの説の方がすんなり受け入れられる。
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前々回のバーナビー警部では『What did your last servant die of?』というせりふが出てきた。(直訳すると・・・前の使用人の死因は何だ?)
人使いの荒い相手に皮肉たっぷりに言う言葉なんだけど、(字幕を覚えてないけど)言われた相手の返事の訳は「首にしたわ」だった気がする。 皮肉が伝わらなくて「ええええ~~~~っ」だった。。。なんか違うな~
字幕でニュアンスを伝えるのは難しい。。。