Jolly Good❣️Jolly Baking & Cooking 

お菓子を焼くこと、映画を観ること、猫!
好きなことについて書いています。

The Bookseller’s Tale

2023-09-12 | 本 books
ウェールズの本の街で買って来た本の一冊 The Bookseller’s  Tale を読み終わりました。
知らない作家さんの作品ですが、置かれた棚の上からワタクシを呼んでいました。
買った時には気付かなかったけれど「本の街」で 「bookseller のお話の本」を買うというのも面白い。 やっぱり呼ばれたな…

左側の本。

黒死病が猛威をふるった後の1353年のオックスフォードが舞台。 
若き bookseller のニコラスが、川に浮いている大学生ウィリアムを発見。 
当初は溺死と思われたが殺人だと分かる。 優秀で前途洋々なウィリアムは誰に何故殺されたのか? 友人のジョーデインと共に謎を解いてゆく。

面白かった!
前半はゆっくりペースで、ミステリと思えずに読み進め…退屈しなかったのは、丁寧な bookseller の説明があった(勿論ストーリーの一部として)から。

bookseller って本を売るだけでなく作るんだ?
学生にテキストブック(pecia)の貸し出しもするんだ?
文房具も売るんだ? 
ガチョウの羽を買ってきて削ってペンにして売るんだ?(自分で削りたいお客にはそのまま売る)
羊皮紙の作り方や製本の仕方なども、興味深かったし、宗教関係でないロビンフッドのような物語の本もあったんだ、(お金持ちしか買えないけど)と興味深かったデス。

読み進めるうちに、本がどれだけ希少、貴重で高価だったかが分かるように書かれています。ある本を所有したいという欲求が動機になっているのでした。

犯人は割とすぐ分かっちゃったのでミステリとしてはちょっと物足りない気もするけれど、土地や庶民の生活の様子が容易に思い浮かべる事ができる文章が好きだわ。 
寝る前にちょっとずつ読んでいたので、毎晩ニコラスが居るオックスフォードに行くのが楽しみでした。読み易いし読んでいて心地良かったです。

1 The Bookseller's Tale (2016)
2 The Novice's Tale (2016)
3 The Huntsman's Tale (2017)
4 The Merchant's Tale (2017)
5 The Troubadour's Tale (2018)
6 The Stonemason's Tale (2018)

シリーズになっています。
各本、それぞれの職業の人が主人公の話かと思ったら全てニコラス・エリオットが主人公のシリーズでした。

娘に 「The Novice’s Tale を買っといて!」とお願いしときました😅

ウェールズの本の街でで買った本

2023-09-08 | 本 books
イギリス滞在中、ウェールズの本の街で買った本 、読み始めました。

ミステリに特化した Murder and Mayhem という本屋さんで買ったもの。
ミステリばっかりの本屋さんの中を見たい!との思いばかりで、買いたい本があったわけではなかったんです。
でもせっかくだからどれか買おう。

知らない作家の本が多く(て、知ってる方が少ないノヨ😅)、The Sunday Times Bestseller ならハズレないだろう、と手に取ったのが The Lantern Men。
シリーズものらしいけれど一作目ではなかったもよう。
娘に「一作目の方が良いんじゃない?」と指摘されたけど、タイトルに惹かれたの。
(今調べたら、12作目でした!😳 そんなに続いてるのかとびっくり‼️)

もう一冊は、ワタクシを呼んでいた本、“The Bookseller’s Tale”。
本の表紙、特に「ブックセラー」という単語が呼んでましたね。
Historical Mystery と呼ばれるジャンルの中世を舞台にしたミステリが好きなんです。(修道士カドフェルシリーズなど)
書かれている時代背景や生活の様子も興味深いし、現代の技術などないから、手がかりや犯人に辿り着く過程が面白い❤️んですよね。

Historical Mystery, Historical Whodunnit とは、歴史フィクションとミステリフィクションのサブジャンルだそうですよ。(ミステリはフィクションでしょ!とつっこみたくなる😅)

The Bookseller’s Tale 
The Lantern Men 
どちらも約5ポンドでした。

クリスマスプレゼント:「なまえのないねこ」

2021-01-01 | 本 books
謹賀新年!
新しい年になりました。 
Things can only get better!
(これまでの状況が悪かったので後は良くなるだけ)ですよね!

クリスマスディナーはできなかったけど、プレゼントはいただきました(^^;)
友人から頂いたのは、「なまえのないねこ」という絵本。

靴屋の猫にも本屋の猫にも八百屋の猫にも、町の猫にはみんな名前がついているのに。。。この子には名前がない。
「ぼくはねこ。なまえのないねこ。だれにもなまえをつけてもらったことがない。」で始まるこの絵本は作者の猫に対する愛情を感じます。

ん?見たことあるな、この子。

お寺の猫「じゅげむ」に名前がないなら自分で好きな名前を付ければいいジャン、と言われ自分の名前を探します。
なかなか見つけられず雨の中、ベンチの下で雨宿り。
すると・・・
ちょっと「ぐっすん」しちゃうエンディングになっています。
じんわりします。

猫の名前と言えば、うちの子はPippa。
生後数週間と思われる子猫の時に出会ったのですが、「Pippa」という名前はどこからか降ってきました。
Piipaを見た瞬間に浮かんだのでした。
後で友人が「P」の音は幸せ気分にしてくれるのよ、と言ってました。
そうか! 確かにPippaは幸せを持って来てくれましたとも!
「P」が三つも入ってるし😄 

幸せをくれるPippa💖


 
似てるでしょ?
そっくりな猫の絵本を選んでくれた
みっちゃん、ありがとう~~~♡

ダウントンアビー・アフタヌーンティーレシピ本 (Downton Abbey Afternoon Tea Cookbook)

2020-12-27 | 本 books
娘夫婦からのクリスマスプレゼントのレシピ本。
一瞥した時には「アフタヌーンティーの本ね」と思ったのですが、その上にDownton Abbeyの文字が!
更にその上には「THE OFFICIAL」の文字が!

カバーは布製で愛着湧きそう。
しおり代わりに水色のサテンのリボンがついてます。ステキ。
本の裏表紙にLord Granthamのセリフが印刷されています。
As usual our expectations are disappointed.  Let's have some tea.
(いつものようにまたがっかりさせられたな。お茶を飲もう)
嬉しい時も悲しい時もショックを受けた時も、どんな時にもお茶。
イギリス人と紅茶は切っても切れない関係ですね。


パラパラめくって気が付いたのは、料理の写真が少ない事。
レシピ本には料理の写真が付いていて欲しい!
なのですが、この本に限ってはオッケーで~す。
料理以外の写真が載っているのです。
Officialを謳っているだけあって、ドラマのスティル写真がとても美しいです。

Downton Abbeyの庭でアフタヌーンティーの時間、violet。


VioletとIsobel(右はシンメルケーキ)
この二人の言い合いが、シニカルで大好きでした。
頑固だけど実は優しさも持つVioletがIsobelの影響で、ちょっとずつ軟化したりして、ね。
Mrs. Patmoreだわ~。絵画のようです。
演じたLeslie Nicol さんはなにかのインタビューに答えて「私は料理は全くできないのよ」てなことをおっしゃってました。 

イギリスにおける紅茶の歴史が面白く読めました。
ところどころに、ドラマのシーンのセリフ引用や、紅茶を飲む時のマナーなどが載っています。

レシピとしては、王道のスコンやヴィクトリアサンドウィッチ、ショートブレッドなどが載っています。
20世紀初頭のレシピのままかと思ったら、ちゃんと現代風な材料を使っています。

純粋にお菓子のレシピ本が欲しい人には今一つ物足りないかもしれませんが、Downton Abbeyファンのワタクシはこの本がとっても気に入りました.
レシピ本というよりは「読み物」として楽しみます♡

日本語版は
〈公式〉ダウントン・アビー アフタヌーンティーレシピ」の発売日:2021年2月17日 
だそうです。
Thank you for this book, my dears!

A street cat named Bob

2020-06-19 | 本 books
フォローしているsolo pinさんも書いてらっしゃいますが、 A cat named Bob で有名になった猫、Bobが15日に亡くなったそうです。 
BBCのサイトにも出ています。
本の著者、James Bowen は、Bobが自分の命を救ったと述べています。
In a statement on the official Facebook page for his books, the author said Bob had saved his life.
"It's as simple as that. He gave me so much more than companionship. With him at my side, I found a direction and purpose that I'd been missing."
「Bobが居たから見失っていた方向性と目的を見つけることができたんだ。」と。

以前記事に書いたことを思い出しました。
下に再掲します。
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****** 2014年8月10日の記事 ******

台風は温帯低気圧に変わりました。  そういえば…Pippaに出会ったのが3年前の台風が来る前日でした。

最近 A street cat named Bob という本を読みました。



薬物依存症から抜け出そうとしているストリートミュージシャン、James Bowen がBob と出会い人生が変わったという話です。
こんな風に書くと「なんだ、感動ちょうだい!」のお話なんじゃ?と思います(って思ったヒネクレ者のワタクシ)
本の最初の方に出てくる「sheltered accommodation」 とはなんぞや?と思いつつ読んでゆくと薬物依存症者の更正プログラムってのがあり、該当する人たちはそういうアパートに住むことができるんですね。
(とすでにここで驚き。日本にもあるんでしょうか?)

その日暮らしのJamesは自分のことでいっぱいっぱいなのですが、出会ってしまったBobの世話をすることにします。
誰かの世話をする=責任感
捨て鉢な生き方をしていた人にとって、これは大きい一歩です。
 
物怖じしないBobは、バスにも乗りJames が演奏する場所にもついて行き、人込みの中でも動じません。腹の据わった猫ですのだ。

Bobと一緒に居ると、人々が話しかけるようになり、それまで「invisible:自分は(存在感がなく)人には見えない、相手にされない」(と感じていた)だったJamesはやっと「visible」になったと感じます。

ストリートミュージシャンでいることができない状況に陥り、自ら「こんな生活をしていてはいけない」と薬物を完全に絶つ決心をするJames.
(Big Issue のことも少し書いてあり、自立を支援する仕組みが日本より進んでいるんじゃないかと思いました。)

「Bobがいたから更正できた」のは勿論そうでしょうとも! 疑う余地はありません!
でも「時期」もあったんだろうなと思いました。
Jamesは「Ready to change(変わる準備ができていた)」だったんでしょう。 

感動の…とも読めますが、ワタクシには「人は変われる。自分が変わろうと思った時にね。」という話に思えました。
「誰かを頼る、誰かに頼りにされる」も大事なんだよね。