グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

今月の演奏2019.2

2019-03-07 09:51:39 | 音楽活動

遅ればせながら先月の文学館での演奏記録。全曲を琴&フルートで。

1.長澤勝俊/まゆだまのうた
2.伊勢正三/なごり雪
3.L.ボッケリーニ/メヌエット
4.G.ホルスト/ジュピター
5.松本良喜/雪の華
6.宮城道雄/春の海

来場者約40名。真冬日にもかかわらず席が埋まり、有り難いことでした。1は琴と尺八のためのオリジナル曲で、琴とフルート用にアレンジされた楽譜であることと、実は2年前のお正月に一回演奏しただけだったので、もう一度チャレンジしたいという思いが強かった曲。やはり取り組み直してみると前回では気づかなかった発見があり、より作曲者の思いに近づけたのではないかと思う。1がかっちりした曲なので2はやわらかに。3,4,5は17弦という名前の、その名の通り17本の糸が張ってある琴(普通は13本)で、その分楽器自体が大きくて、洋楽器に例えるならチェロのような包容力のある音色を醸し出す。3は琴用の楽譜から、4,5は尺八用からフルートに置き換えて演奏。4はメロディが単純なので、拍子とテンポの変化で盛り上がっていく面白い編曲に。5は慣れないポップスのリズムを弦が一生懸命練習して刻んでくれました。6締めは旧正月にかこつけて選曲(笑) おなじみの曲だけど目の前で観ながら聴くという機会はあるようでない曲なので外せない。お琴と初めてコラボしてから30数年余り、何度となく演奏してきた曲だけど、もしかして今回が最後かなという予感があり、練習ではもう一度改めて見直し、本番では一音一音を懐いては手放す感覚でした。

いつまで人前で演奏する?という自問は年上であるお相手も同じように抱いていて、何度も話題になり、それほど遠くない未来であることで一致。彼女曰く「なんで演奏しているのか(人前も含めて)わからなくなってきた。もう止めても良いと思ってる」

そうかな、その答えは止めたら解るのでは。音楽の力は他を持って代えがたい、少なくとも私にとっては。人前で演奏することを止めた後もこれまで通り、曲に向き合い、譜面の向こうの作曲者と時代に思いを馳せる楽しみ喜びはずっと続いていく。



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