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何か雨の詩がないかなと金子みすゞの詩集を開くと可愛らしいのがありました。
お日さん、雨さん
ほこりのつぃた
芝草を
雨さん洗ってくれました。
洗ってぬれた
芝草を
お日さんほして
くれました。
こうして私が
ねころんで
空をみるのに
よいように。
沈丁花
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ついでに谷川俊太郎のそれもパラパラめくって、今日の心に引っ掛かったのをひとつ。
さよならは仮のことば
夕焼けと別れて
ぼくは夜に出会う
でも茜色の雲はどこへも行かない
闇にかくれているだけだ
星たちにぼくは今晩はと言わない
彼らはいつも昼の光にひそんでいるから
赤んぼうだったぼくは
ぼくの年輪の中心にいまもいる
誰もいなくならないとぼくは思う
死んだ祖父はぼくの肩に生えたつばさ
時間を超えたどこかへぼくを連れて行く
枯れた花々が残した種子といっしょに
さよならは仮のことば
思い出よりも記憶よりも深く
ぼくらをむすんでいるものがある
それを探さなくてもいい信じさえすれば
オダマキ
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トップ画像はハスカップの葉、いずれも本日撮影。
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