散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



父の故郷が奈良の大和高田市というところで
ずいぶんご無沙汰していたこともあり、もろもろのことが片付いた報告も兼ねて
母と二人でたずねて行くことになる。

まあ 例によって ただでは帰らないわたくしとしては
奈良への移動の前に いい機会だから遷宮にときめく伊勢神宮に立ち寄り
帰りは京都で新幹線に乗ろう、
本当は 名古屋で会いたい人がいたので立てた計画でしたが、
一人旅でない分、日程に折り合いがつかず断念。
きっと今度会いに行くからね。

幸い70歳を過ぎている母は まだ現役の華道の先生なので
自分のガラガラ(荷物)は自分で全部持てるし
食事にもイタリアンでもスパイシーなカレーでも なんでもOK。

ということで かなり わがままな わたくしプロデュースの旅と相成りました。


「お伊勢参り」と銘打っている割には 信心深くないわたくしたち。
ま、近所の神社の親分みたいなものでしょ(ごめんなさい)と軽く考えて伊勢の地に降り立つ。

まずはお昼ごはん(やっぱり)ということで
スマホに読み込んだガイドブックを頼りに 名物「伊勢うどん」のお店を探す。

この伊勢うどんというのは 太い太い麺で みたらしのタレのような濃いだしで頂くもの。
写真で観てもなんとなくイメージがわかない。
これはやはり食べてみないことには どんなものか全くわからないうどんなのだ。
母はまったく知識がなく 変なものを食べるのではと少々心配だったようす。

スマホのナビに頼ってたどりついたのが 伊勢神宮外宮とは反対方向の「山口屋」さん。



ちょっと見、母的には不安になり「こんなところに入るの?」と言いだす(笑)
大丈夫大丈夫、こういうところがきっと美味しいんだから と引き戸を開けると
案の定 昭和の香りのうどん屋さん。
基本の「伊勢うどん」は、うどんと濃厚な色の少なめのおつゆだけ。

そこにおそらく「アレも入れて」「これもいれて」と
お客さんからのリクエストにこたえているうちに 盛りだくさんになったと思われるのが
こちらの「ごちゃよせうどん」



さっくさく揚げたての海老天、お麩、かまぼこ、牛肉のしぐれ煮のようなもの、厚めのあげに葱という
うどんの見えないくらいの具材が載っています。

かき混ぜると あっという間にうどんもあげも 真っ黒になるくらいの
おつゆの色の濃さにビビりながらも
お味は しょっぱくなく 太い麺に絡んでいって実に美味しい。

その後喉が渇くこともなく。
謎だったのが 東京の
うどんやさんのおつゆは
まずかつおの香りがぷーんとするのが定番なのですが
このおつゆは なぜかかつお節の香りがしない。
一体何でだしを取っているんだろう…と調べましたが
やはり鰹節、鯖節によるものらしい。
ではお醤油かしらん?

などと ぶつぶつ言いながら美味しく頂き、
まずは 伊勢神宮外宮(げくう、と読みます)へ向かいます。

ちょうど定休日のお店が多かったこともありますが
外宮の参道は閑散としていました。



きっと古くからあるであろう旅館やお土産物屋さん。
さっそく萌えポイントが上がる。



外宮に入り歩き始めた途端、「なんか空気が違う」のを感じる。
これは今回訪れたところそれぞれに感じたのだけれど。



式年遷宮の年に当たる今年は 神殿を作りかえるのにあたり
そのほかの場所でもまさに 工事中状態。
現存の神殿の近くに 新品の神殿がまだカバーをかけられた状態でチラ見できます。
(なんだかばち当たりな表現になりましたが)

そしてなんと 藤井フミヤ氏が イメージソングまで唄っているのを発見。



ご神殿は撮影禁止にて カメラはここまで。



池にも 木々にも 神様が宿っているような気になってしまう。

町のどこにも神様はいて
有名な「赤福」でお茶を頂いた時も



伊勢にゆかりの雑誌に並んで「神武天皇」や「あまのいわと」などの絵本がさりげなく。



そんな神様の街も、道路は整備され、人々の暮らしのある街並み。
宿への道すがら見つけた ちょっといいドアを一枚。



こちらも古民家をリノベーションしたバーのようです。

そして今回お世話になった「日の出館」さんの古き良き窓も。





相変わらず 窓とドアがどこへ行ってもついてまわります。





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