ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

羽化一号二号

2011年06月17日 | 生き物 自然

 

6月15日、今年第一号のヤゴ(オオシオカラトンボ)が羽化した(時間差で第二号も)。今年のほうが季節が遅れているので例年より遅いかと思って確認すると、去年の第一号は17日だった。これにはどうも、気候よりは餌の状況のほうが関係しているのかもしれない。今年は、明らかに(視認できる範囲で)、去年よりミジンコの数が多いのだ。見てるとオオシオカラトンボのヤゴは、成長してもミジンコ以外はあまり食べない。マルタンヤンマのヤゴはそのオオシオカラトンボのヤゴさえも食べる。種類によって好みが分かれるのも面白い。そして今回の第一号は、折角設置した羽化棒を使わず、石の側面で羽化したのだが、実はこういう場所は蟻や蜘蛛に襲われる危険性が高く、ヤゴにとってはあまり安全な場所ではない。無事に成功したから良かったが、何故わざわざここを、と一号に聞いてみたいくらいだ。

実は今回、二号にはもっと大きな危機があった。これも羽化棒を使わず石の側面で、しかもこちらは固定した位置が低すぎ、殻を破ってぐっと体を反ったとき顔が水面に埋まってしまったのだ。エビ反りで顔が水に埋まった状態を想像してほしい。発見したときがちょうどそんな状態で、あわててその石を動かし水面からの距離を高くし水没しないように調整した。本来なら、とっくに成体が抜け出し体を乾かしている時間帯(朝8時)だったのだが、えび反りで停止状態だったのにはそんな理由があったのだ。これは一体どうなるかと心配したが、その後直ぐに無事に抜け出し、次に見たときは消えていたので、ちゃんと飛んで行ったのだろう。このようなことは、自然界では多分日常的にあることだと思うが、ビオトープの場合、どうしてもこういう状況では過保護となってしまう。まあそれも良しである。

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