今回のようなことがまさに僥倖だろう。定点観察している別荘地の池があるのだが、今回は近くにある飲食店に行くため開店時間までの15分を潰すために来たのだ。全く期待もせずに、この時期はシオカラトンボくらいしかいないなと思いながら池を一周してる時、見慣れないトンボが突然飛んできて近くの草むらに止まった。飛んでる時にトラフトンボか?とある程度予想したのは、かつて(五年ほど前)この池で飛んでるのを目撃したことがあるからだ。しかしそれはその時一回だけで、その後この池も改修のため水を抜いたりしてもう絶滅かと諦めていたのだ。それが飛んできただけではなく近くに止まった。これはもう撮影してくださいという状況以外の何物でもない。そもそもこのトンボはあまり止まらないのだ。
一枚目は1メートルくらいの距離で撮影したもの。この時点では尻尾の先には何もない。そして二枚目。たっぷりの卵塊がくっついている。トラフトンボの特徴は(他のトンボにはない)この卵塊を作ることなのだ。そしてこれをまとめて水の中に落とす。卵塊を作る時だけに近くの草に止まる、その瞬間に居合わせたのだ。これを僥倖と言わずに何という。
この話にはさらに続きがあった。このトンボ、実はトラフトンボではなくオオトラフトンボだったのだ。ということは更にレアなトンボだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます