残りわずかなクロスバンタムも、ハクビシンにやられ、
絶滅危惧種(家的)だったのが、とうとう絶滅種(家
的)となってしまった。
それにしてもハクビシン。
一時は、どこかの県の天然記念物だったが、人気は急
降下、いまや立派な外来種の害獣だ。
兎に角、増えている。
嫌われ具合は、ブラックバス以上かもしれない。
で、クロスバンタムは、今年を最後に幻の味と化すこ
とに決定したのだが、それに代わるモロコシは、味的
にはますます嫌いな方向に行ってしまった品種ばかり
なので、もう諦めるしかない。
品種改良されたはいいが、味的には逆行(私的に)の
皮肉。
それにしても、今のモロコシは甘すぎではないか。
果物ではないのだから、程度というものがあるだろう。
それに、甘いだけで滋味が無いのも不満だ。
後気に入らないのは、あの感触。
まるで生の粒のような、ぷちっとしたあれ。
どうも駄目だ。
甘いイコール美味しいという図式は強くなる一方。
これは味覚の劣化なのではないか。
甘さの影の個性が、どんどんなくなっているように感
じる。
同じように脂肪イコール美味しいというのもある。
霜降り偏重やマヨネーズ多用。
ラーメンの脂添加なんてのもある。
「日本人の繊細な味覚」って、幻想だったのではある
まいか。
また、コンビニ弁当やハンバーガーに代表されるファーストフードが台頭し、甘さや脂肪等所謂アメリカ人の好きな単純な味が好まれるようになっているようにも感じます。回転すしなのでもマグロのトロも「トロミ油」という植物性油脂を加えているのが殆どでしょう。
ただそんな中にも本物を追求している人はいる訳で(ピカビアさんもその一人でしょう)これから味に関して二極分化が進んでいくように思います。
ある世代以下からは、ラーメンが美味しいものの上位ですから。
本物の基準が消滅の危機です。
食べ物にも、絶滅危惧種を設けるべきですね。