で、とうとう腕時計を、昔ながらの時計屋さんに持っていった。こういう昔ながらの時計屋さんは、以前と比べると随分少なくなった。需要が減っているのでしょうがないといえばしょうがないのだが、それなりの技術が必要なものをお願いするときのためには、あって欲しい店だ。と、そんなことを言いながら普段はホームセンターで済ましているのだから、我ながら実に勝手なものである。
確か前回(七八年前)もここで替えてもらった。店の人はそのブツを見ると、すかさず良いものですねえと言った。やはり良いものなのか。早速詰め替え作業に入る。その間椅子に座り用意されているスポーツ新聞を見る。フムフム、ザック監督はそんなことを言ったか、とサッカー関連の記事を中心にじっくり読む。結構時間がたったがまだ終わらない。仕方ないのでもう一度、今度は細部まで入念に目を通す。結局15分ほどかかった。料金は2500円なり。こんなにするのか、と思ったが、要するにこういう腕時計を持つ人は、2500円でどうのこうの言ってはいけない人であるべきなのだ。一言、分不相応であった。こうなったら、この分不相応な腕時計を使い倒そうと思っている。店の人は大事にしてくださいねと言ったが、使わなかったら意味が無い。防水20気圧ですからとも言われたが、ダイビングするわけでもなし。兎に角、TPO関係なく、これからは普段使いにしようと固く誓った。
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