諏訪湖畔を歩いていると(自転車を押して)、なにやら「きりたんぽ」が草間に見える。今まで気がつかなかったが、これが噂の蒲の穂か。初めての遭遇。それにしても、昨日のコフキトンボにも言えることだが、注意していないとその存在すら認識できていないというのは、パーソナルには存在していないのと同じことである。ここでまた一つ世界が広がった、と肯定的に捉えるか、世の中知らないことだらけであると認識するかはその人の世界観に拠るところであるが、そんなことはどうでもいい、単純にその形に存在感があり面白かった、と捉えるのもまた自由である。と、どうでもいいことを考えたのは、人間は「考える蒲」であったからだ。
で、この蒲の穂、鰻の蒲焼きの蒲の語源となったものなのだが、どう見ても蒲焼きとは違うのだが(因みに今年はまだ蒲焼きは食べてない)、昔は蒲焼は鰻を丸のまま突き刺して焼いたというのをあるところから聞いていたので、これを見た瞬間なるほどと合点合点。色もここまで綺麗にチョコレート色かと見るからに美味そうである。しかも今回の写真、何か幻想的な雰囲気もありライオンでも寝てないかと、ルソーを思い出した。恐るべき蒲の穂達であった。