ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

松本散歩Ⅲ2009

2009年10月24日 | Weblog


昨日の続き

松本城を後にして、「旧開地小学校」に向か
う。ここは明治に建てられた小学校をそのま
ま保存しているところで、当時の洋風建築の
粋を存分に堪能できる(多分)。松本では有
名どころなのだが、実は行くのは初めて。お
城からは歩いて数分で着く。内部は入場料を
払わないといけないので、外から眺める。き
れいに保存されていて確かに端正であるが、
きれい過ぎてちょっと味がない。建物は、や
はり風化した部分がないと味気ない。全くの
好みの問題だが、これは例えば、「ベルサイ
ユ宮殿」よりは、名もない崩れかけの城塞の
ほうに惹かれるというのに近い感覚だ。

そして、車を止めたスーパーに戻る。適当に
路地を通り、何か発見はないかときょろきょ
ろしながら。最後に、スーパーのペット屋の
横にいつも繋がれている二匹の柴犬、「花」
と「良夫」に挨拶をする。「花」が成犬で
「良夫」は幼犬。因みに名前はこちらが勝手
に付けた謂わば仮称である。ついこの間まで
「良夫」は無警戒でだれにでも尾っぽを振っ
ていたが成長したからか、今回はいやに警戒
している。おとなしい「花」の方を撫で車に
戻ることにした。

いつも思うが、松本というところは散歩には
適した街だ。それは、昔の家並みが残され
ていて、しかも新しい個性的な店などが点在
しているからだ。散歩に適さないのは、区画
整理されたきれいな街。地方都市は、基本的
に近代化の下にどこでもそういう方向にある。
結果個性のない詰まらない町になる。車中心
に考えると、走りやすさ優先で広い通りがが
らんと街の中心にある全く魅力のない街にな
るのは当然だ。車ではなく、歩くを基本とし
た発想でやってほしいところだが、まあ無理
だろう。
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