ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

実録・連合赤軍 

2009年10月04日 | 映画


「滝壺ビオトープ」のホテイ草は、時間差で
花を付け、今現在四輪目が咲いている。周り
が褪色に向かう中での藤色なので、そこだけ
いやに目立つ。「滝壺ビオトープ」内に点睛
を打たれたといったところか(大袈裟)。

昨日のDVD、ユースケサンタマリアの「弁当
夫婦」と一緒に借りた「実録・連合赤軍 あ
さま山荘への道程」(このタイトルちょっと
長すぎでは)を見る。同じ題材の「突入せよ!
あさま山荘事件」が警察側、そして今回の作
品は犯人側からと、視点の違いがあるが、内
容も随分と違い、明らかに今回の方が見ごた
えがある。

「突入せよ! あさま山荘事件」の方は、全く
面白くなかった。警察側を美化した描き方が
どうのではなく、単なる事件の紹介程度の内
容ゆえ面白くなかったのだが、これは連合赤
軍の崩壊するまでの過程を、事実に沿って
(実録とあるが、作り物であることに変わり
はないが)丁寧に分かり易く(時系列に沿っ
て)描写している。映画として良いかという
と別問題だが、学生運動が先鋭化し内部崩壊
する様は、一見の価値がある。

それにしても、閉ざされた集団というのは、
永田洋子のような人間でも(いろんな意味で)、
教祖のような絶対的存在になってしまうから
恐い。これは特殊な事例ではなく、いつでも
どこでも起こりうる。極端だから特殊に感じ
るだけで、同じような構造は、結構身近なと
ころにもあるものだ。
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