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音楽の散歩道95-2あのピアノに再び会いに行く~ピアノのまわりは笑顔がいっぱい~

あのピアノに惹かれて、また神戸に行きたいなあと、映画を物色。
ワイズマン監督の『ニューヨーク、ジャクソンハイツにようこそ』を
もう一回観ようと思ったけれど、時間が早すぎて間に合わず。
「パルシネマしんこうえん」という映画館で
『リメンバー・ミー』という映画が上映されていて、
以前、同僚がよかったと言っていたので、
ついに初めて行ってきました!

湊川公園の下にある、昔ながらの二番館。
二本立てで、何回でも観れるのです。

熱い涙が流れるいい映画でした。
映画の感想については、次の稿に譲るとして、
終わってから、商店街を歩いて、
時間つぶしに神戸KAVCのロビーに座って、
ノートに感想を書いていました。

新開地は、ボートピアもあり、パチンコも多く、
おっちゃんが多い街です。
でもガードマンも多いので、夜も安心して歩けます。

KAVCのロビーにはお手洗いもあるので、
そこを借りにくる人が時々いました。
また一人おっちゃんがドアから入ってきたと思うと、
通りすがりに、いきなり
「これ食べて~」と言って、
私の机にバナナを2本置いていってくれたのです。

「え、いいんですか?」とびっくりして言うと、
「食べてもうたら助かるんや」と言われ、
思わず「ありがとうございます」と受け取りました。

小さめのバナナでしたが、夜8時過ぎで、お腹もすいていたので、
あっという間にいただいてしまいました。
おいちゃんに、もう少しちゃんとお礼を言っておけばよかったと
それが心残りですが、本当にフレンドリーな街です。
これからしばらくはバナナを食べるたびに、
気さくなおいちゃんのことを思い出すような気がします。

そのあと、神戸駅の地下街に行くと、
あのピアノがありました。。。

若い女性が3人、連弾したり、楽譜を広げたり、
長いこと弾いていましたが、とっても上手なので、
ピアノをやっておられる方々でしょう。

遠くの椅子に座って、聴きながら待った末、
私も、人がいないすきをぬって、
project-Pさんの「Play the music for me」を
今度はちゃんと座って弾きました。

一度目は、Bメロをすっとばしてしまい、
悔しくて、人に譲って、しばらく待った後、
もう一回、弾きましたが、
やっぱり鍵盤が重くて、ミスだらけで、
緊張して、音を忘れたりで、つっかえつっかえでした。

「いい曲ですね」と誰かから声をかけられることを夢見て、
弾いてたのですが、練習が足りず、残念でした。

でも、本当にいい音のするピアノでした。

それから、しばらくそばにいたのですが、
子どもが二人で弾いたり、
60歳に近い女性が、さらさらと弾いたり、
やはり上手い人は、鍵盤に置いてる手のかたちから違って、
とてもきれいです。
高校生ぐらいの男の子たちが何人かで来て、
猫ふんじゃったを弾いたり、
譜面台に忘れたその子のスマホを、
次に弾こうとしたおばちゃんが届けようと後を追いかけたり、
いろんな光景がありました。

ピアノを弾いてもらえると、拍手も起きるし、
それは、もう、きれいな音楽を聴かせてもらって、
ありがとうの拍手なので、いい笑顔ばかりです。
拍手がなくても、アイコンタクトやおじぎで、
ありがとう、という思いを伝えたくなる。
そういう場所でした。

9時をまわり、電気が消え始めたので、
名残惜しいけれども、駅に上がりました。

前回と違って、今度は、思い残すこともなく、
来年、またこのピアノが来た時に向けて
練習しようと思いつつ、
新快速に乗ったら、意外に混んでいました。
いつもなら座れるはずなのに、コンサートでもあったのかしらと
能天気に、パンフレットを熟読していました。

車内放送で、まもなく明石駅ですと流れて、初めて、
逆向きに乗っていることに気付きました。
ピアノが弾けた嬉しさで、
方向感覚まで、ちと狂ってしまったようです。

明石駅のホームは、この寒波でめちゃくちゃ寒く、
ホームの両側ともに新快速が来るので、
網干方面が来たときは、今度間違えて乗ったら、帰れなくなると
さすがに慎重になりました。
京都方面の新快速は、案の定、がらがら。

いろいろ盛り沢山でしたが、人の笑顔に触れられると、
いい一日だと思えます。

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