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No788原田芳雄さん逝く~まだまだスクリーンで貴方の新しい活躍を観たかった~

ちょうど土曜日から『大鹿村騒動記』(阪本順治監督)が公開されたばかりで
早く観たいと思っていたところ、
台風の気配をほとんど感じさせない大阪で、
夕刊の、なでしこジャパンの喜びの記事の横に
原田さんの訃報を見つけた。

思えば、2010年秋の京都映画祭でゲストとして祇園会館!に来られて
山根貞男さんを相手に、
当時の女装の話だとか、楽しく語らってくれた。
その中にも、いい言葉だなと思うことがいくつもあって
ざっくばらんな語り口がとてもすてきだったのをよく覚えている。

原田さんといえば、
宮沢りえさんとの二人芝居に近い『父と暮らせば』(黒木和雄監督)は大好きな作品だし、
今度の24日(日)から26日(火)まで
九条のシネ・ヌーヴォのモーニングショー(10時20分から)でかかる
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』(森崎東監督)
での原田さんのかっこいいこと。
(機関銃をぶっぱなして、かっこいいのは、倍賞美津子さんでしたが
その恋人の原田さん、渋くてよかったです)
新しいところでは、『座頭市 THE LAST』で、
香川慎吾演じる市を雪の中、見送る医者の役もすてきだった。

そういえば、ちょうど先月、神戸映画資料館で、阪本順治監督が撮った
短篇『新世界』(2001年18分)は、原田さんが主演。
新世界の公楽劇場の前でギターを抱えてつぶれて寝ている原田さんの姿で始まり、
ジャンジャン横丁らしき狭い商店街を、
ギターをもって歩く原田さんが、
新世界界隈をあちこち訪ねていくお話で
通天閣の上に、原田さんの事務所があるという設定で、
とてもおもしろかった。

ダンディで、いつも男らしさを感じさせ、
人間ってのは、こんなに豪快で、こんなに繊細な生き物だってことを教えてくれた原田さん、
どうぞ心からご冥福をお祈りいたします。合掌。

京都映画祭のときのトークの記事(その1)

京都映画祭のときのトーク記事(その2)

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